
春に収穫されるニンジンは乾燥や貯蔵をしないで市場に出るため、栄養豊富なうえにみずみずしく柔らかく甘いという特徴を持っています。
この時期ならではのニンジンがたっぷり摂れる「ニンジンしりしり」を作ってみませんか。沖縄の郷土料理です。基本のレシピと、サバ缶を使うアレンジ版とをご紹介します。
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基本のニンジンしりしりの作り方
ニンジンを千切りするには、スライサーあるいは包丁でかまいません(しりしり器がない場合)。カツオ節は、ぜひ本枯節(ほんかれぶし)を使ってみてください。香りや風味がとても美味しくなります。
【材料】
・ニンジン(千切り): 100g
・塩麹:小さじ1/2
・カツオ節(できれば本枯節):3g
・ゴマ油:小さじ2
・酒:小さじ1
・しょうゆ:小さじ1
・卵:1個
【作り方】
1./ニンジンの皮をむいて、長さ8センチほどで細めの千切りを用意する。
2./フライパンにゴマ油を入れて中火にかける。1のニンジンと塩麹とを入れて炒める。しなっとするまで炒める。
しなっとするまで炒める
3./カツオ節を入れる。酒としょうゆを入れ。混ぜながら炒める。
カツオ節を入れて味付け
4./卵を溶き、2に入れて、炒り付ける。器に盛って出来上がり。
ニンジンをたっぷり召し上がれ
ニンジンしりしりのサバ缶アレンジの作り方
油も塩も使いません。サバ缶詰の液でニンジンを炒め、サバと混ぜて、しょうゆで味付け。サバ缶詰の代わりにイワシ缶詰やツナ缶詰でもOKです。
【材料】
・ニンジン(千切り): 100g
・サバの水煮缶詰:50g
・しょうゆ:小さじ1
【作り方】
1./ニンジンの皮をむいて、長さ8センチほどで細めの千切りを用意する。
2./フライパンに、サバ缶詰の液(分量外)を入れ、ニンジンを炒める。
3./ニンジンがまだ固いくらいの段階でサバを入れ、ほぐして混ぜながら炒める。
ニンジンとサバを炒める
4./ニンジンがしなっとしたら、しょうゆをかけて混ぜる。
簡単でおいしいニンジン料理
基本のしりしり(左)と、サバ缶アレンジ(右)
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。