沖縄の家庭料理のひとつ「人参しりしり」は、年間を通して身近な野菜の人参を千切りにして炒めて卵でとじる料理です。今回は、人参の甘さにコクをプラスしてくれる味噌を使って、しりしりを作ってみました。
「しりしり」とは、すりおろす動作のすりおろすときの音「すりすり」を表す沖縄の方言です。大きな付き穴のついたおろし金のしりしり器を使っておろすと、とてもふんわりとした千切りになります。もちろん、普通に千切りにしても大丈夫!
人参を手軽にしりしりして、味噌でコクのある人参しりしりを召し上がれ!
【材料】
・人参:2本(約300g)
・味噌:大さじ2
・日本酒:大さじ2
・みりん:大さじ3
・すりごま:大さじ2
・ツナ缶:小1個
・卵:2個
・ごま油:適量
味噌とすりごまで旨味アップ
【作り方】
1./人参は、しりしり器で千切りにする。あるいは、5~6cmの長さの薄切りにした後に千切りにする。
しりしり器でふんわりした千切り
2./味噌とみりんは、よく混ぜ合わせてペースト状にしておく。
味噌とみりんを合わせておく
3./フライパンにツナ缶のオイルを入れ中火で熱する。ツナ缶が水煮タイプの時は、ごま油大さじ1を入れて中火で熱する。その後、人参を入れて、全体にオイルが回るように混ぜながら2~3分炒める。
全体にオイルが回るように手早く
4./人参がしんなりと火が通ったらほぐしたツナを加えて軽く炒める。この時に、油が足りないようであれば、ごま油を少し追加する。その後、日本酒を回し入れ、合わせた味噌とみりんのペーストも加えよく混ぜる。すりごまも加えて、全体をよく混ぜる。
ツナは、ほぐしておく
5./4に、卵を溶き卵にして回し入れる。卵全体に火が通るように混ぜ合わせる。
溶き卵を全体に流し入れる
6./卵に火が通って、全体がふっくらとした炒め具合になったら出来上がり!
ふんわりとした人参しりしり
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
『発酵手帳 2024』好評発売中!
『発酵手帳 2024』10月6日発売
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。