1年を通して食べることのできるあさりは、春の4~5月と秋の9~10月が旬といわれています。この時期のあさりは、産卵期を前に見入りが良く旨味成分が増します。
あさりのお味噌汁や酒蒸しも美味しいのですが、海老やイカ、旬のマテ貝もプラスして、昆布だしと味噌でまとめた和風パエリアを楽しんでみましょう。
味噌と相性の良いトマトが、旨味アップの隠し味になります。あさりの美味しいこの季節に、ぜひおためしください。
【材料】
・無洗米:2合
・有頭海老:4~8匹
・あさり(殻付き):300g
・マテ貝:100g(あさりだけでもOK)
・イカ:1杯
・新玉ねぎ:1個
・トマト:1個
・マッシュルーム:6~8個
・グリーンアスパラガス:1束
・にんにく:2片
・オリーブオイル:大さじ2
・胡椒:少々
・日本酒:大さじ3
・昆布だし:380ml
・味噌:大さじ3
トマトと味噌と魚介の美味しさ
【作り方】
1./新玉ねぎとトマトは、粗みじん切り、にんにくはみじん切りにする。マッシュルームは、5mm幅ぐらいにスライスしておく。グリーンアスパラガスは、1/3の長さに切り軽く塩ゆでしておく。
野菜の下ごしらえをしておく
2./海老は、塩をふって5分ほど置いてからきれいに洗い、殻を付けたまま背を切り開き背ワタを取り、水けをふき取る。あさりは殻と殻をこすり合わせるように洗う。イカは、内臓を取り除き1cm幅の輪切りにする。足などは、3cmほどの長さに切る。フライパンにオリーブオイルを入れ強火で海老、あさり、イカを炒める。胡椒少々と日本酒を加えて、酒蒸しの要領で火を通しあさりの殻が開いたら、海老、あさり、イカをボウルなどに取り出し、フライパンに残った煮汁も取っておく。
火が通ったシーフードと煮汁
3./2のフライパンにオリーブオイルを入れてにんにくを炒める。香りが立ってきたら新玉ねぎを加えてさらに炒める。新玉ねぎが透明になってきたら、米を加えて炒め、米が透明になるまで炒める。
新玉ねぎに米を加える
米が透明になるのが目安
4./お米が透き通ってきたら、昆布だしと2で取っておいた煮汁を加え中火で加熱する。沸騰したら、トマトと新玉ねぎ、マッシュルームとグリーンアスパラガスの先端以外を加え、蓋をして弱火で10分煮る。
グリーンアスパラの先端は最後
5./沸々と煮えてきたら、弱火にして味噌を加え全体を混ぜ合わせる。最後にシーフードとグリーンアスパラガスの先端をバランスよく表面に並べるように入れ、蓋をして水分がなくなるまで煮る。水分がほとんどなくなったら最後に10秒ほど強火にして火を止め、5分蒸らしてできあがり。お好みでパルメジャーノ・レッジャーノをかけて召し上がれ!
味噌をよく混ぜ合わせる
あつあつを召し上がれ!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。