寒くなってくるこの季節、こっくりとした煮込み料理は、嬉しい一品ですね。味噌を使った煮込み料理の代表的なものとして、愛知県や静岡県など東海地方でお馴染みの「どて煮」があります。
豆味噌の八丁味噌を使って、下茹でした豚バラ肉と大根など根菜を合わせて、コトコトと煮込むことで、肉や野菜の旨味を八丁味噌がバランスよく味を整えてくれます。そして、最後にはぜひ、ゆで卵も加えたいものです。食材それぞれに旨味がしっかりなじんだ「どて煮」に、青ネギをたっぷりと散らして、七味で少し辛味を足して美味しく召し上がれ!
【材料】
・豚バラ塊:500g
・こんにゃく:1丁
・ごぼう:150g
・大根:300g
・卵:4個
・白ネギ:10cm
・にんにく:1片
・生姜:1片
・八丁味噌:60g
・甜菜糖(てんさいとう):30g
・みりん:大さじ2
・日本酒:大さじ3
・醤油:小さじ1
・昆布だし:400ml
・干し椎茸の戻し汁:300ml
・青ネギ:適量
豚バラ肉が美味しいコクを出す
【作り方】
1./豚バラの塊肉は、2~3等分にして鍋に入れ、浸るぐらいの水を加えて白ネギを切ったものと生姜のスライスを入れて15分ほど茹でる。アクを取り除く。下茹でした豚バラ肉は、1cmぐらいの厚さに切っておく。卵は、茹でておく。
余分な脂とアクを取る
2./大根はいちょう切り、ごぼうとこんにゃくは一口大の乱切りにする。生姜は薄くスライスする。にんにくは芯を取り除き、4等分ぐらいに切っておく。
下茹でした豚バラ肉と野菜を準備
3./鍋に2で準備した豚バラ肉と野菜を入れて、昆布だしと干し椎茸の戻し汁を加えて中火で煮る。アクが出てきたら取り除き、日本酒を加えて煮る。
まずは、だしだけで煮始める
4./3が煮えて大根に透明感が出てきたら、八丁味噌と甜菜糖とみりんを加えて、続けて弱火で煮る。
八丁味噌は「どて煮」に合う
八丁味噌は丁寧に溶く
5./全体がやわらかく煮えてきたら、1で茹でておいた卵を入れて、醤油も回し入れて全体がこっくりとするまで弱火で煮る。
野菜が煮えてから卵を加える
煮汁が少なくなり、こっくり!
6./5で煮えたあと、火を止めて、少し時間をおくことで味が落ち着く。食べる直前に、温めて盛り付け、最後に青ネギを散らす。
お好みで七味を添えて召し上がれ
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
発酵手帳2023年版、人気です!発売中!
『発酵手帳 2023』10月4日発売
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-41-3
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。