「柿レアチーズケーキ」を読んだ方から「とろとろになった柿のレシピを他にも」というご要望がありました。おまかせください。とろとろならではのレシピがあります。「ジャム」です!
柿ジャムはまずい、黒っぽくなるといわれていますが、砂糖でなく本みりんで作ると、とろとろ具合が良い感じに仕上がります。レモンを加えることで、色がよくなります。
【関連記事】熟しすぎた柿で作る「柿のレアチーズケーキ」
柿ジャムの作り方
ジャムは冷めると甘味を強く感じます。あら熱がとれてから、味見してください。甘味が足りないときは、ハチミツを足すことをおすすめします。砂糖を使うなら少量の水で溶いてから入れてください。
【材料】
・とろとろの熟した柿:(皮と種を取った正味)150g
・本みりん:大さじ1
・レモン:小さじ2
【作り方】
1./熟した柿のヘタをくり抜き、スプーンで中身を取り出す。種があれば、捨てる。
柿の実を取りだす
2./小鍋に1の柿とみりんとレモン汁を入れて、弱火にかける。
3./混ぜながら、水分をとばす。底が焦げないように注意する。
4./大きな泡が出てきて、下の写真のような状態になったら火を止める。
このようになったら火を止める
5./小皿に取り、あら熱が取れてから味見する。甘味が足りないようなら、ハチミツか少量の水で溶いた砂糖を足し入れて混ぜる。
6./アルコール消毒した密閉瓶に、冷めた5の柿ジャムを入れて、保存する。冷蔵庫で2週間保存可能。
密閉瓶で保存する
●トーストやヨーグルトとともに召し上がれ。
●肉料理の付合わせにもおすすめします。ドイツなどのヨーロッパ諸国では、ジビエ肉の付合わせとしてジャムが一般的に使われています。コケモモなどベリー系のジャムが多いようですが、柿ジャムもおいしいですよ。緑の野菜(写真はセロリ菜)を添えてどうぞ。
豚肉のソテーに添えて
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。