京風お出汁使用レシピの2回目は「木の葉丼」をご紹介します。
親子丼の鶏肉をカマボコに替えてシイタケとミツバを足した料理、といえば想像していただけるでしょうか。彩りから「木の葉」の名が付いたといわれています。親子丼に比べてカロリーが低いので、夜食やダイエットにもオススメ。
京都や大阪のおうどん屋さんでは「木の葉丼」と共に、あたたかい素麺に「木の葉丼」の具材をのせた「にゅうめん」も定番メニューです。お試しください。
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木の葉丼の作り方
お出汁は、関連記事の【京風お出汁で簡単料理①「はりはり鍋」】で作ったものを使います。
火の通りにくい材料を煮ている間に、次の材料を準備していくので、ささっとできますよ。
【材料】(2人分)
・カマボコ:100g
・シイタケ:2個
・タマネギ:1/2個(約120g)
・ミツバ:20g
・卵:3個
・お出汁:300ml
・ご飯:400g
【作り方】
1./シイタケは軸を切り落として薄切りにする。タマネギは繊維を断つように横の薄切りにする。
2./小鍋か小さいフライパンにお出汁と1のシイタケ、タマネギを入れて、中火にかけて煮る。沸騰し始めたら、弱火にする。煮ている間に、カマボコを薄切りにする。
シイタケとタマネギを煮る
3./タマネギが柔らかくなったら、2で薄切りしたカマボコを入れて煮る。煮ている間に、ミツバの用意をする。根元を切り落として洗い、飾りに使う葉を2片取り置き、茎部と葉部に分けてそれぞれ2センチほどに切る。卵を溶いておく。
カマボコを入れて煮る
4./カマボコに味がしみたら、3のミツバの茎部と溶き卵を入れる。卵がお好みの硬さになったら、ミツバの葉部を入れてさっと混ぜ、火を止める。
溶き卵はお好みの硬さまで
5./丼2つにご飯を入れ、それぞれに4の具材をのせる。飾りのミツバを置いて、できあがり。
「木の葉」に見立てた「木の葉丼」
にゅうめんの作り方
「木の葉丼」の工程1から3までは同じです。お出汁は飲むことが前提なので水を足します。
【作り方】
1./素麺200gを硬めにゆでておく。
2./「木の葉丼」の工程1から3までと同じ。
3./カマボコに味がしみたら、水200mlを足す。
4./沸騰したら、1の素麺を入れる。切り置いたミツバの茎部を入れる。溶き卵をまわし入れて、かきたま汁にする。ミツバの葉部を入れてさっと混ぜ、火を止める。
温かい素麺「にゅうめん」
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。