【京のおばんざい】立秋を過ぎたら「ナスの煮びたし素麺」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2019.08.20

立秋を過ぎると、まだ冷たい物が食べたかったり、そろそろ温かい物が欲しくなったりするものです。
そんな時に便利なのが、ナスの煮びたし素麺。熱くても冷たくても美味。
「秋ナスが出てきたさかい、夏ももう終わりやなあ」と言いながら、素麺を煮びたしの汁で食べます。子供の頃、この料理が食卓に出ると、仕上げていない夏休みの宿題が気になったものでした。

 

ナスの煮びたし素麺の作り方
ゴマ油でナスをとろとろに炒めた後、甘辛く味付けします。作り置きしておいて、熱いのが食べたい場合はレンジでチン。香りと喉越しが良く、お箸が進みます。
ゴマ油にはセサミノールやセサミンなど特有の成分があり、ビタミンEも豊富。アンチエイジングや冷え性予防、夏バテからの回復に効果が期待できます。

 

【材料】(4人前)
・ナス:4個
・ゴマ油:50ml
・砂糖:10g
・みりん:50ml
・しょうゆ:50ml
・かつおの削り節:2袋(5g)
・素麺:400g
・青ネギ、ショウガ:(お好みで)適宜

 

【作り方】
1./ナスのヘタを切り落とし、縦2つに切る。皮に斜めの切れ目を入れる。水に漬けておく。

斜めに包丁の切れ目を入れる

 

2./かつおの削り節を、袋のまま揉んで粉末にする。フードプロセッサーを用いたり、すり鉢で擂(す)
ってもよい。

便利に使える粉末

 

3./キッチンペーパーで1のナスの水気を拭き取る。フライパンにナスの皮を下にして並べ、ゴマ油で炒める。油が飛び散るので、蓋をして中火から弱火にする。
4./油のはねる音が小さくなったら、蓋を開けて、ナスを手早くひっくり返す。油がはねるので、すぐに蓋をする。
5./2の削り節粉末、砂糖、みりん、しょうゆを容器に入れて、よく混ぜておく。
6./フライパンの蓋を開け、ナスがとろとろになっていたら、5の調味料を入れる。蓋をして、弱火で煮る。煮あがったら放置して味をしませる。作り置きする場合は、汁ごと冷蔵庫へ。

熱くても冷たくても美味

 

7./そうめんを固めにゆでる。流水で洗って、ぬめりを取る。ざるにあげて、水をきる。
8./7のそうめんを器に入れ、6のナスを置いて汁をかける。刻み青ネギと、おろしショウガを添える。

ナスをほぐしながら召し上がれ

 

福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

  •                    

\  この記事をSNSでシェアしよう!  /

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう!
小泉武夫 食マガジンの最新情報を毎日お届け

この記事を書いた人

編集部
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は「食」に特化した情報サイトです。 発酵食を中心とした情報を発信していきます。

あわせて読みたい