どぼ漬けとは糠漬けのこと
酷暑の日々。スイカを食べる機会も多くなります。スイカの白い部分はどうしていますか?
捨てるなんて、もったいないですよ。
京都では、スイカの皮で“どぼ漬け”を作ります。どぼ漬けとは、関西地方の方言で糠漬けのこと。スイカの白い部分を糠漬けにするのです。
熱中症予防に効果あり!
スイカの成分の90%は水分と言われています。さらに白い部分には、血管拡張作用があるシトルリンというアミノ酸の一種が多く含まれています。つまりスイカの白い部分を食べることで、水分摂取と血流改善が期待できるというわけです。
糠漬けの栄養価の高さは、いうまでもありません。スイカの甘味が感じられる、夏ならではのどぼ漬け。みずみずしくて、ちょっとしょっぱくて、食感もよく、熱中症予防に最適の漬物なのです。
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「糠漬け女子のススメ」
【材料】
・スイカ:適宜
・糠床:スイカが隠れるくらい
夏の味覚・スイカを使って
【作り方】
1./スイカの赤い果肉は、果物として食べる。食べる前に果肉部分を切り取っておくとよい。
2./緑の皮を薄くむく。白い部分を5㎝×1㎝くらいの一口サイズに切って使う。
赤い部分を少し残して
3./キッチンペーパーなどで、水気をよく取る。
4./糠床に漬け込む。スイカが隠れるまで覆う。
栄養たっぷりの糠床に漬ける
5./5時間後くらいから食べられる。糠を洗い流し、水気を軽く切って、よろしゅうおあがり(京都弁で「どうぞお召し上がり下さい」)。
夏ならではの味
文・レシピ:福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。