関西発祥、ウナギとキュウリの酢の物「うざく」 

カテゴリー:レシピ 投稿日:2021.07.25

夏の食材として定着したウナギ。とりわけ土用の丑の日のウナギは、日本中で行事食となりました。
蒲焼を1尾買って、端っこを「うざく」にしてみませんか。「うざく」とは、ひと言でいうと、ウナギとキュウリの酢の物。蒲焼きは端にタレが溜まっているので、酢の物に使うのがちょうど良いのです。
ウナギタレを加えた酢の物は絶品です。キュウリには身体を冷やす働きがあるので、夏にぴったり。
ウナギの真ん中部分はお重や丼に、端は「うざく」に。2回おいしくいただきましょう。

 

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うざくの作り方

キュウリの切り方は、料亭などでは紙のように薄くしたり、蛇腹にしたりして味のしみ込みを良くしています。しかし、名前の通り、ざくざくとやや太めに切ったほうが弾力のあるウナギの皮とキュウリの歯触りが合うようです。
酢の物にはお出汁を入れず、せっかくのウナギのタレを使ったほうが断然おいしいです。タレが無い場合は、しょうゆとみりんで作れます。

 

【材料】
・ウナギ:(両端の部分を合わせて)50g
・キュウリ:1本
・ウナギのタレ:小さじ2(タレが無い場合は、濃口しょうゆ:小さじ1とみりん:小さじ1で作る)
・酢:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・うす口しょうゆ:小さじ1
・おろしショウガ:適宜(なくてもよい)

 

【作り方】
1./キュウリの両端を切り落とし、塩を薄く付けてもみ込んでおく。

塩でアクを取り、下味を付ける

2./酢と砂糖とうす口しょうゆを混ぜ、砂糖を溶かしておく。

3./ウナギの両端を幅1センチほどに切る。

タレの溜まった端を使う

 

4./3のウナギを耐熱容器に入れ、タレをかける。タレが無い場合は、濃口しょうゆとみりんをかける。ラップをして、レンジ600Wで1分加熱する。ウナギが少し温まって、タレがトロっとした感じで底に残っているくらいがよい。

ウナギのタレが酢味と合う

 

5./1のキュウリの塩を水で軽く洗い、キッチンペーパーなどで水分を拭き取る。ざくざくと薄切りにする。

6./4のウナギと5のキュウリに、2の酢液をかけ、混ぜ合わせる。冷たいのがお好みなら、食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておく。お好みでおろしショウガをのせる。

夏にうれしい食材の一品

 

「うざく」で猛暑を乗り切ろう

 

福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

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編集部
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