こんにちは、発酵美容家のザイマリです。
普段、きゅうりのアク抜きをする方は少ないかと思いますが、きゅうりには蟻酸(ぎさん)やククルビタシンといった苦味、えぐみ成分が含まれています。まれに「あれ? このきゅうり苦いかも?」と感じたことはありませんか?
きゅうりの緑色の皮すぐ下に維管束(いかんそく:水や養分が流れる管)があり、その菅を通る水分中に蟻酸(ぎさん)という渋味成分が含まれています。
この渋味成分を含んだ水分は、きゅうりの切り口同士を擦り合わせることで白い泡となって取り除くことができるのです。
実験では、約2分間こすり合わせることで、アクを含む液を約半量取り除くことができたといいます。
白く出た泡は洗い流そう
また昔から伝わる、また板の上できゅうりに塩をふり転がす“板ずり”も転がすことで組織を破壊し、維管束にたまった蟻酸を取り除くことができます。“板ずり”することで、きゅうり表面のイボイボも取れて緑も鮮やかになります。
新鮮なものほどイボイボは固い
きゅうりを美味しく沢山食べて夏を乗り切りましょう。
【参考文献】
・農研機構 野菜茶業研究所2009年成果
ザイマリ/完全紹介制食育エステティックサロンMalinoオーナー。エステティシャン歴20年。企業や団体への講演やセミナー講師・執筆業・食育指導など多岐にわたり活動中。