「ンが2つ付く食材をあげてください!」と言われて、いくつ思い付きますか?
京都では「冬至に、ンが2つ付く食材を7つ食べると出世する」という言い伝えがあります。最近では『冬至の7種(ななくさ)』として「風邪をひかない」「運気を上げる」と、全国的に売り出されているようです。
その7種とは……うんどん(うどん)、寒天、キンカン、ギンナン、ナンキン(カボチャ)、ニンジン、レンコン。他に、インゲン、チンゲンサイ、ナンキン豆。
7種7品の食事を作るのは大変なので、一品でなるべく多くの「ン」を取り入れましょう。
ほら、ドンドンガンガングングンバンバン、運気があなたの体内から上がってきますよ!
【関連記事】
・冬至に「おかぼ(かぼちゃ)」で、風邪予防【京のおばんざい】
・【京のおばんざい】おうちで「足踏みうどん」と「京風お出汁」
冬至の七種の作り方
「煮物うどん」「かき揚げうどん」「寒天寄せ」の3つのレシピをご紹介します。
7つに満たない分は、デザートとして、生のキンカンかシロップ漬けにしたものや、寒天を使用したようかんで補ってくださいね。
冬至の7種
●煮物うどん(2人前)
【材料】
・カボチャ、ニンジン、レンコン:合わせて200g
・ハンペン:1枚
・ギンナン:適量(4個ほど)
・うどん:適量(目安として半生うどん240g)
・キンカン(生かシロップ漬けにしたもの):適宜
・ようかん:適宜
・だし汁:1000ml(煮物とうどんのだし、両方に使う)
・しょうゆ:10ml
・みりん:10ml
【作り方】
1./だし汁を用意する。【京のおばんざい】おうちで「足踏みうどん」と「京風お出汁」のレシピを使う。あるいは水1000mlに顆粒だし8g、しょうゆ50mlとみりん50mlを混ぜて作る。
2./カボチャ、ニンジン、レンコン、ハンペンを食べやすい大きさに切る。
3./鍋に2のカボチャ、ニンジン、レンコンを入れ、かぶるくらいの量のだし汁としょうゆ、みりんを入れて煮る。沸騰したらハンペンも入れて火を通す。
4./うどんをゆでる。
5./器にうどんを入れ、3の煮物とギンナンをのせ、残りのだし汁をかける。
6./キンカンかようかん(両方でもよい)を、デザートとして添える。
●かき揚げうどん(2人前)
カボチャ、ニンジン、レンコン、インゲンで、かき揚げ天ぷらを作ります。器にうどんを入れ、かき揚げ天ぷらとギンナンをのせ、だし汁をかけます。キンカンかようかん(両方でもよい)を、デザートとして添えてください。
インゲン入りのかき揚げうどん
●寒天寄せ
ンが2つ着く食材6種を寒天で固めて計7種にします。前菜や箸休めとしてお召し上がりください。
【材料】
・キンカン、ギンナン、カボチャ、ニンジン、レンコン、インゲン:合わせて100g
・寒天:4g(水500ml用)
・コンソメ:小さじ3
・水:500ml
【作り方】
1./キンカン、ギンナン、カボチャ、ニンジン、レンコン、インゲンを粗みじんに切る。電子レンジで、シャキシャキした歯ごたえの残る程度に加熱する。
2./鍋に1の野菜と水と寒天を入れ、火にかけ、沸騰させて寒天を煮溶かす。
3./火を止めてコンソメを入れ、よく混ぜて溶かす。
4./容器に流し入れて、冷蔵庫で冷し固める。
歯ごたえと喉越しの良い寒天寄せ
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。
発酵手帳2021、大好評発売中!
365日その季節に合った発酵食品のレシピや、小泉先生のコラム、付録には発酵食品をいつ作ったらよいか一目でわかる「発酵カレンダー」、発酵食品を作った際の日時、温度、分量などを記録できて次に役立つ「発酵手仕事」、「味噌特集」など、発酵食品好きにはたまらない「発酵手帳2021」が3年目を迎え、さらにパワーアップして大好評発売中!ぜひお役立てください。Amazonで大好評発売中です!