冬を乗り切るための行事食
「冬至にかぼちゃを食べると、風邪をひかずに冬を越せる」といわれています。
節気ごとに行事食を決めておくことで、その時季に必要な栄養素を摂るという先人の知恵なのでしょう。
京都言葉では、かぼちゃは「おかぼ」。名前の上に「お」を付け、下を省く言い方をします。
「おかぼ炊いて、ゆず湯焚いて、ぬくとう(温かく)せなあかんえ」が、冬至に交わされる京都のご挨拶。健やかに良き春を迎えられますようにと、祈りつつ。
京風のうす味甘口レシピ
かぼちゃには、体内でビタミンAに変わるβカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど、各種ビタミンが豊富に含まれています。
相性の良い小豆と合わせて、ほくほくの甘口に仕立てましょう。
かぼちゃと小豆とは別々に調理して、最後に合わせると、煮くずれせず、それぞれの味を活かせます。
【材料】
・かぼちゃ:600g
・だし汁:900cc
・醤油:30cc
・みりん:50cc
・小豆:70g
・砂糖:70g
・塩:少々
【作り方】
小豆は前もって炊いて、味を含ませておくとよい。冷凍できるので、たくさん炊いて取り置き、正月のぜんざいなどに使うのもおススメ。
1./小豆を、かぶるくらいの熱湯で強火で煮る。沸騰したらさし水をし、再沸騰後、豆をザルにあけて水でアクを洗い流す。
2./再び水300ccを加え、強火で煮る。沸騰後、弱火にし、豆が軟らかくなったら、砂糖と塩を入れる。
3./砂糖と塩が小豆に混ざって溶けたら、火を止める。自然に冷まして味を含ませる。
薄味にしておく
4./カボチャを適当な大きさに切り、種を取る。皮はところどころ取る程度でよい。
5./カボチャをかぶるくらいの熱湯で煮る。火が通ったら、だし汁、醤油、みりんを入れて、味付けする。
皮を下に置いて煮る
6./3の小豆を加え、ひと煮立ちさせて味をなじませる。
~~小豆の替わりに、レーズンで~~
海外在住の方から「小豆が手に入らないのでレーズンで代用している」と、教わりました。
小豆とはひと味ちがって、これもまた美味しいですよ。甘味が足りないと感じたら、砂糖を適宜、足してください。
外国ではレーズンが好評
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50ヵ国で取材。