水は一滴も使わない、「クラムチャウダー」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2019.03.16

“白いクラムチャウダー”と“赤いクラムチャウダー”
アメリカには、主に2種類のクラムチャウダーがあります。
一つは、3月9日にご紹介した牛乳とチーズ味の、いわば「白いクラムチャウダー」。もう一つが赤ワインとトマトで作る「赤いクラムチャウダー」です。
赤いクラムチャウダーの歴史も、建国当初にさかのぼるといいます。アメリカの友人によると、
「移民者たちにとって、未知の土地の生水より、長期保存できる赤ワインのほうが安全でした。それに、キリスト教徒である彼らにとって、赤ワインは“キリストの血”として信仰の儀式に欠かせない物だったのですよ」
アメリカ第3代大統領で「建国の父」の1人とされているジェファーソン(1743~1826)は、自らの農園でトマトやワイン用のブドウを栽培していたそうです。
クラムチャウダーの紅白合戦。あなたのお好みはどちらですか?

 

【関連記事】
アメリカ建国の味! 「クラムチャウダー」

 

うま味と栄養の詰まった汁を摂る
水は使わず、アサリや野菜から出る汁を最大限に利用しましょう。
赤ワインに含まれるタンニンには殺菌力があるので、食中毒や下痢に効き、長期保存を可能にします。
また、トマトに含まれるビタミンCが、アサリの中の鉄分の吸収率を高めてくれます。
使う野菜に決まりはありませんが、コーン缶詰とミックスビーンズを汁ごと入れると、トマトソースの尖った酸味がまろやかになり一層美味しくなりますよ。

 

【材料】
・アサリ(殻付き):500g程度(むき身で200g程度)
・赤ワイン:500cc(アサリのワイン蒸し用に100cc、スープに400cc)
・バター:20g
・ベーコン:100g
・野菜(タマネギ、ニンジン、ジャガイモなど):計300g程度
・トマト:1個(100g程度)
・コーン缶詰:1缶
・ミックスビーンズ:1袋(55g程度)
・トマト缶詰:1缶
・ケチャップ:100g
・顆粒コンソメ:20g
・砂糖:10~20g(お好みで)
・塩と胡椒:適宜

 

【作り方】
※殻付きアサリの場合は、砂抜きしておいてください。関連記事の【アメリカ建国の味! 「クラムチャウダー」】で、砂抜きの簡単な方法をご紹介しています。
※アサリのむき身を使用する場合は、4から始めてください。
1./砂抜きしている間に、ベーコン、野菜、トマトをさいの目切りにしておく。
2./アサリをよく洗って鍋に入れ、赤ワイン100ccを入れて火にかける。蓋をして蒸し煮にする。
3./アサリの口が開いたら、火を止めてボウルにあける。貝から身を取り出す。煮汁は捨てない。
4./フライパンにバターを入れて火にかけ、ベーコン、野菜、トマトを炒める。
5./残りの赤ワイン400cc(むき身のアサリを使用する場合は赤ワイン500cc)を入れ、火を強くし、沸騰させてアルコールをとばす。

具だくさんのスープ

 

6./火を中火にして、コーン缶詰、ミックスビーンズ、トマト缶詰、ケチャップ、アサリとアサリの煮汁を入れる。顆粒コンソメと砂糖を入れる。塩と胡椒で味を調える。

アサリは煮すぎない

 

お好みでパセリを散らす

 

福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

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この記事を書いた人

編集部
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