塩麹、醤油麹、食べるラー油、塩レモン、塩トマト、マッサなどここ数年さまざまな調味料がトレンドになっていますが、今密かに注目を浴びているのが“トマみそ”
減塩効果が期待できて万能的に使えるということで、話題急上昇中です。
“トマみそ”とは、トマトケチャップと味噌を混ぜて作る調味料のことで、飲食店ではドライトマトや生トマト、トマトピューレを使うところもあります。ご家庭で作る時には、香辛料や調味料が入っているトマトケチャップを使うと失敗がありません。
【基本の“トマみそ”の作り方】
トマトケチャップと味噌を1:1の割合でまぜるだけ。味噌の種類によって塩味が異なるので〈味噌種類別の配合割合〉を参照して下さい。
煮沸消毒した密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。長期保存が可能ですが1ヵ月以内に使い切るのが良いでしょう。
「味噌大さじ3」と「トマトケチャップ大さじ3」を混ぜたもの。
〈味噌種類別の配合割合〉
・米味噌や麦味噌:トマトケチャップ=1:1
・豆味噌:トマトケチャップ=1.5:1
味噌汁を“トマみそ”で作ると塩味が柔らぎ、ケチャップの甘さと旨味が引き立つので、いつもの1/2の味噌の量で美味しく出来上がります。トマトっぽさはあまりなく色もほとんど変わりません。
1人分の味噌汁で約大さじ1ほど使用するところ、“トマみそ”なら大さじ1/2。お子様の好きそうな少し甘めのお味噌汁になりました。
鯖の味噌煮やトマト煮込を“トマみそ”で作ると、トマトケチャップ自体に砂糖や酢、野菜の甘みがあるので砂糖を使わなくても良いくらいです。臭みも抜け、少しトマト色がかった甘めの減塩煮込み料理になります。
鯖2切れで、いつも味噌大さじ2で作るところ、大さじ1で美味しくできました。砂糖不使用ですがトマトケチャップの甘みが感じられます。
トマトケチャップ大さじ1あたりの食塩相当量は、約0.5gなのに対し、味噌は約2.2g。半分をトマトケケチャップに置き換えるだけでもかなりの減塩につながり、トマトケチャップに含まれる「グルタミン酸」は旨味アップ、味わいにもコクとまろやかさを出してくれます。
厚生労働省の推奨する1日の塩分摂取量目標値は、男性8.0g、女性7.0g。高血圧の方は6g未満、WHO(世界保健機関)に至っては5.0g未満と推奨されています。
それに対し、現代日本成人の塩分摂取量は1日平均10.2g(平成25年国民栄養調査)であり取りすぎているのが現状です。なんと、外食ラーメン1杯には約8.8gも含まれてますので、ラーメン1杯で1日の塩分量をオーバーしてしまうのです。
食塩の取りすぎは高血圧をはじめとした生活習慣病に深く関わってきますので、“トマみそ“で減塩生活始めてみませんか。