これまで、丸ごと小泉武夫食マガジンでも甘酒の作り方や甘酒を使ったレシピなどを数多く掲載してきました。
これまで紹介してきた甘酒は、炊いたお米と米麹、お湯を使って8時間ほどかけて糖化させて作るため、少々時間を要するものでした。
時間に余裕があれば、手間ひまをかけてゆっくりと本格的な甘酒をつくりたいものですが、もし、簡単ですぐにできるレシピがあれば、ふだんの食事にも気楽に取り入れやすいのではないでしょうか。
今回ご紹介する甘酒“風”は、まさにあっという間に「簡単に作ることができる」レシピ。材料は、ご飯や米麹の代わりに「酒粕」を使用します。
そもそも、酒粕は日本酒を作る過程で圧搾後に残った搾りかす。原料は「米」「米麹」「水」でできているため、まさに甘酒の材料そのものなのです。「酒粕甘酒“風”」は、お湯で溶かした酒粕に砂糖、塩を入れたもの。確かに、本格的に作る甘酒は砂糖や塩を入れることはありませんが、こんな即席甘酒“風”も楽しんでみるのはいかがでしょうか。
さて、気になるお味は、しっかり“甘酒”なのか?
恐る恐る味見をしてみると、甘酒そのもの!なのです。甘さを控えめにしたり、ハチミツに替えれば、もっとやさしい味わいの甘酒“風”になるでしょう。
酒粕甘酒“風“の作り方
【材料】
・水:800cc
・酒粕:100~150g
・砂糖:大さじ4~5
・塩:ひとつまみ
【作り方】
1./鍋に分量の水を入れ、火にかけ沸騰させる。一口大にちぎった酒粕を鍋に入れ、10分ほどそのまま置く。
写真のような大きさにちぎる
2./酒粕が柔らかくなってきたら、もう一度火にかけ弱火~中火で菜箸やスプーンなどで混ぜながら再度沸騰させる。
しっかり酒粕を溶かす
3./いったん火を止め砂糖、塩を加え、ひと煮立ちさせたら完成。
見た目も普通の甘酒と変わりなし