これから冬に向かうと、ますますおいしくなる白菜。いつもの塩漬けにひと手間加えて、一味違った「白菜の甘麹漬け」を作りましょう。甘麹(甘酒)の天然の甘味とシャキシャキ感がおいしい漬けものは、減塩効果が期待できる上に麹の健康パワーも摂れ、ごはんはもちろん、お茶受けにもなる逸品です。
「白菜の甘麹漬け」の作り方
白菜は最初に塩で下漬けし、次に甘麹(甘酒)で二度漬けします。ポリ袋で作れ、重石などの道具も不要です。
【材料】
・白菜:1/2株
<下漬け用>
・塩:干した白菜の重さの5%
<本漬け用>
・甘酒:250ml程度
(ごはん:茶わん1杯、米麹茶わん:1/3杯、50~60℃のお湯:茶わん2杯で甘酒を作るか、市販の無糖、酒粕などの添加物なしの甘酒でもよい)
【作り方】
1./白菜の根元に包丁を入れ、切れ目に指を入れて白菜を裂く。こうすると葉が細かくなって落ちることがない。
2./水で洗って、半日ほど天日に干してしんなりさせる。
3./2の重さを計って、その5%の塩を葉の間、特に根元に近い方にすりこんで、ポリ袋に入れ、空気を抜くようにして口を縛り、冷蔵庫で1日置いておく。
4./甘酒を用意する(甘酒の作り方は「【小泉武夫 食魔亭レシピ】甘酒」を参照)。甘酒を作らない場合は市販の甘酒でもよいが、原料が麹だけで無糖のものを選ぶ。
5./一晩漬けた白菜を袋から絞らずに出し、甘酒を葉をめくりながら1枚ずつ薄く塗る。これをポリ袋に入れて空気を抜き、口を縛って冷蔵庫で2~3日漬けて出来上がり。
面倒であれば、白菜を塩漬けにしてからざくざくと切り、ポリ袋に甘麹と一緒に入れて、よくもんで冷蔵庫で1日置いてもよい。
麹の甘さを生かした漬け物といえば「べったら漬け」を思い出しますが、白菜も漬け物にすると意外と甘酒と相性が良い野菜です。簡単ですので、ぜひ試してみてください。
(文責・編集部)
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