「鶏飯」は、蒸した鶏肉のささみ、椎茸、錦糸卵、ネギ、パパイヤの漬物など、いろいろな具材をご飯の上に盛り付け、熱々のスープをかけて食べる、鹿児島県奄美大島に伝わる郷土料理です。あっさりとした味わいで、食欲がない時でもサラサラと食べられる逸品です。今回は、蒸したささみの代わりに豆乳塩麹で漬けた鶏胸肉を使い、美味しい漬け汁もスープに入れることで麹を余すことなくいただく「塩麹鶏飯」を作ります。
「塩麹鶏飯」の作り方
鶏胸肉は、当マガジンでも紹介した豆乳塩麹に1週間漬け込み、十分味を浸みこませてから、ビニール袋に漬け汁ごと入れて茹でます。この漬け汁がスープの味の決め手になります。豆乳塩麹の作り方はまろやか!「豆乳塩麹」の作り方を参照してください。また具材は冷蔵庫にあるお好きなものをのせてください。
【材料】4人前
●鶏飯
・ご飯:4人分
・鶏胸肉:1枚
・豆乳塩麹:150cc程度
・卵:1個
・人参:1/2本
・ほうれん草、さやえんどうなど:適宜
●干し椎茸煮
・干し椎茸:8枚
・水(干し椎茸戻し用):520cc
・醤油:大さじ1/2
・日本酒:大さじ1/2
・砂糖:大さじ1
・干し椎茸の戻し汁:20cc
●スープ
・干し椎茸の戻し汁:500cc
・鶏胸肉の漬け汁:適宜
・薄口醤油または醤油:大さじ2
・日本酒:大さじ2
・塩:小さじ1~2
※調味料の分量は胸肉の漬け汁の塩加減で変えてください。
【作り方】
1./鶏胸肉は豆乳塩麹に1週間漬け込み、皮をむいて漬け汁ごとビニール袋に入れて汁が漏れないようにきつく縛る。皮は取っておく。
2./大きめの鍋に湯を沸騰させて1を入れ、再沸騰させてから火を止め、ふたをして冷めるまで置いておく。冷めたら肉は取り出して、漬け汁は別に取っておく。
この漬け汁がポイント!
3./干し椎茸は分量の水で戻し、千切りにして「干し椎茸煮」にある調味料で煮ておく。
4./錦糸卵を作り、千切りにした人参、ほうれん草は茹でる。胸肉は手で割く。
5./スープを作る。分量の椎茸の戻し汁を鍋に入れ、1で取っておいた皮、2の漬け汁を入れて弱火で20分程度煮る。味を見て、調味料を入れる。
6./ご飯を器に盛り、具材をのせて熱々のスープをかけて出来上がり。
色とりどりの具材が食欲をそそる!