おせち料理には欠かせない縁起物の一品が手軽に
そろそろ年の瀬が近づき、来年のおせち料理をどうしようか考え始める頃ではないでしょうか。今回は「飲む点滴」とも言われる栄養満点の甘酒を使って簡単に作れる栗きんとんをご紹介します。
栗きんとんは美しい黄色をしていますが、これは「金銀財宝」を表しており、豊かな暮らしへの願いを込めた一品です。一般的に栗きんとんはさつまいもから作るのですが、さつまいもではこの美しい黄色が出せません。そこで色出しのために、クチナシの実と一緒に煮ることで美しい黄色に染め上げます。
しかし、一般家庭の食卓ではクチナシの実をあまり使いませんから、栗きんとんのためだけにわざわざ用意するのは大変ですよね。そこで今回ご紹介するのはさつまいもだけでなく、カボチャも一緒に使うことで美しい黄色に仕上がる「クチナシいらずの栗きんとん」です。ぜひお正月のおせち料理にご活用ください。
甘酒の甘みでいただく栗きんとん(2種類)
【材料】
・さつまいも:200g(正味量150g程度)
・カボチャ:200g(正味量150g程度)
・甘酒(砂糖無添加、アルコール分のないもの):120cc
・栗の甘露煮:100g
・栗の甘露煮のシロップ:大さじ2~3
【作り方】
1./さつまいもは厚めに皮をむいて、水にさらす。
2./カボチャは種を取り除いてから、皮をむく。
3./さつまいもとカボチャを鍋に入れ、かぶる程度の水でスッと串が刺さるようになるまで茹でる。
4./茹であがったさつまいもとカボチャをボウルに取り、甘酒を加えて、粗く潰しながら混ぜる。
5./裏ごしして、滑らかにする。
6./甘露煮のシロップと塩ひとつまみ(分量外)を加え、練り混ぜる。
7./栗の甘露煮をざっくり混ぜ合わせたら完成!
美しい黄色に仕上がりました
【おまけ】
重量比で10%のバターを加え(栗きんとん100gに対して10gのバター)、トースターで焼けばスイートポテト風栗きんとんになります。食べきれなかった場合のリメイクや、洋風おせちへのアレンジにいかがでしょうか。
(料理監修:深尾由起子)