せっかくの酒粕、食べない手はない!なにかと来客が増えるこの季節。粋なおもてなし料理の一品として、今回は貝柱の粕漬けを2種類ご紹介します。
貝柱の粕漬けというと、酒粕に漬け込んである貝柱を取り出し、酒粕を軽く拭き取ってから食べるものが一般的です。しかし、せっかく酒粕が持つ発酵パワーを捨ててしまうのはもったいないと思いませんか?
そこで今回は酒粕自体を甘辛くアレンジをして、粕ごと美味しくいただけるレシピを考案しました! 「生貝柱の粕漬け」と「焼き貝柱の粕漬け」の2種類!どちらもご飯のおかずにもお酒のお供にもできるように、しっかりめのお味のレシピです。是非お試しください。
粕ごと食べられる「貝柱の粕漬け」の作り方(2種類)
【材料】
・酒粕:100g
・白味噌:20g
・みりん:大さじ2
・ほたて貝柱:100g
※ほたて貝柱には軽く塩(分量外)を振って、水分を拭き取っておきましょう
・バター:5g(混ぜやすいように室温に戻しておきましょう)
【作り方】
1./ベースとなる粕をまとめて作ります。ボウルに酒粕、白味噌、みりんを入れ、よく混ぜ合わせます。酒粕が固いようなら、電子レンジで少し温めると混ざりやすくなります(電子レンジ600ワットで10~20秒程度)。
なめらかに混ざったら、ベースは完成
2./塩を振っておいた貝柱を半分に分け、片方は5ミリ角程度の大きさに切ります。
3./もう片方は、フライパンや焼き網で表面に軽く焦げ目をつけます。このとき、中に生の部分が残っても美味しいですし、中まできっちり火を通しても生とは全く違う食感が楽しめます。どの程度火を通すかはお好みでどうぞ。焼き目がついたら、食感を楽しむために、生の貝柱よりも少し大ぶりに切ります。
(左)生の貝柱を5ミリ角で
(右)焼き貝柱を少し大ぶりに
4./1で合わせておいた酒粕のベースを、2等分します。片方には室温に戻しておいたバター5gを加えて混ぜ合わせます。
5./バターなしの方の酒粕に、生の貝柱を。バターを入れた方の酒粕に、焼いた貝柱を入れて混ぜ合わせます。それぞれ包み、冷蔵庫で寝かせます。
6./2~3日寝かせたものを冷蔵庫から取り出し、器によそえば完成です!
生貝柱は小さめに切ったので、粕と一緒にどこを取っても貝柱が楽しめます。焼き貝柱は大ぶりに切ったので、しっかりとした歯ごたえが楽しめてとても美味しいですよ。
(料理監修:深尾由起子)