寒くなってくると食べたくなる料理のひとつがかす汁。
酒粕の風味は様々な料理で楽しめますが、今回はベーコンと大根を使って「かす汁」を作ります。
洋風の献立で使うことが多いベーコンですが、酒粕の香りにもよく合います。ほんのりと洋を感じるかす汁は、おなかをじんわりと温め、寒い時期のおかずのバリエーションとして頼もしい一品です。
ベーコンと大根のかす汁の作り方
【材料】
・ベーコン:150g
・大根:150g
・じゃがいも:1個
・しめじ:1/2パック
・青ねぎ:数本
・昆布出汁:500ml
・塩:小さじ1/2
・淡口醤油:小さじ1/2
・酒粕:80g
・一味唐辛子:少々
【作り方】
1./ベーコンを約1cm幅の短冊切りにする。
2./大根の皮をむき、7~8mm幅の短冊切りにする。
3./じゃがいもの皮をむき、2cmほどのサイズに切る。
4./しめじのおがくずの部分を切り落とし、小分けに切る。
5./青ねぎを小口切りにする。
材料の下準備が整ったところ
6./鍋に昆布出汁を入れ、沸騰したら1のベーコンを入れ、再度沸騰させ、アクを取る。
アクを取り、透明感のある味わいに
7./2の大根、3のじゃがいも、4のしめじを入れ、蓋をし、小煮たちをキープしながら煮る。
コトコト煮ること10分少々が目安に
8./10分ほどして、細串を大根とじゃがいもに刺し、スーっと抵抗がなく入るようになっていたら蓋を取る。
9./塩と淡口醤油を加え、みそこしで酒粕を濾しながら入れ、一度フツっと沸かしてから火を止め、5の青ねぎをたっぷり散らして出来上がり。
酒粕の香りは「いただきます」のサイン
一味唐辛子がよく合うかす汁
かす汁を食べるとき、筆者は土鍋を使い、出来上がったらテーブルに土鍋を運び、都度器に注いで食べています。香り豊かなかす汁は、熱々が最高。もしお手元に小さめの土鍋があれば、都度器に注ぎながらの食べ方をトライしてみてください。アツアツ感も、香りも一層楽しめます。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
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