最近、大きなヤリイカが売られています。大根と煮込むとおいしい副菜になります。アルコールとの相性もバッチリ。翌日のお弁当に入れてもOK。
ヤリイカには、心臓や肝臓の機能を高めるタウリンや、免疫力をサポートするといわれているリジンなどが含まれています。皮をむかずに煮るので、旨味がよく出てお出汁いらず。
大根の下ゆでは電子レンジを使えば簡単です。忙しい時のお助け料理レシピに加えてくださいね。
ヤリイカと大根の煮物の作り方
今回手に入ったヤリイカは全長約50センチ、約300gもの大きさでした。ヤリイカと大根の大きさにより、調味液の量は加減してください。調味液は少ないよりは多めに作り、煮る時間を短縮して味が濃くなりすぎないようにするといいでしょう。
大根の下ゆでは、繊維を壊して調味料が中までしみ込むようにするための方法です。大根の煮物がぐんとおいしくなります。
【材料】
・ヤリイカ:1杯(約300g)
・大根:700g
・水(大根の下ゆで用):100ml
・水(煮物用):300ml
・酒:大さじ2
・砂糖:大さじ1と1/2
・塩:小さじ1/2
・しょうゆ:大さじ4
・みりん:大さじ2
・(お好みで)スナップエンドウ:適量
大物ヤリイカ
【作り方】
1./大根の下ゆでをする。皮をむき、横2センチ幅に切る。大きい場合は2つに切る。耐熱皿に並べ、下ゆで用の水100mlを入れ、ラップをふんわりかけて、電子レンジ600Wで8分加熱。取り出して、大根が硬いようなら、1分ずつ加熱時間を足す。
耐熱皿に大根と水を入れてレンジにかける
2./大根が軟らかくなっていたら、ザルにあげて水気をきっておく。
3./大根の水気をきっている間に、ヤリイカの準備をする。イカの足を胴体から引き抜く。目からワタの部分は切り捨てる。胴の中の軟骨を取り出して捨てる。胴と足を洗う。エンペラを切り離し、胴は2センチ幅に、足は食べやすい長さに切る。
ヤリイカの準備
4./鍋に煮物用の水300ml、酒、砂糖、塩、しょうゆ、みりんを入れて混ぜる。ヤリイカを入れ、蓋をして中火にかける。
5./沸騰し始めたら、弱火に落とす。ヤリイカが白く煮えてきたら、取り出しておく。
この程度煮えたら取り出す
6./ヤリイカを取り出した鍋に大根を入れて、蓋をして煮る。
7./大根を煮ている間に、スナップエンドウを使う場合は準備する。筋をとり、洗っておく。大きい場合は斜め2つに切る。
8./大根が薄いべっこう色になったら、5で取り出したヤリイカを鍋に戻し、蓋をして煮る。
大根とヤリイカを煮る
9./大根にしっかり色が付いて味がしみ込んだら、火を止める。スナップエンドウを添える場合は、火を止める直前に入れて、さっと煮て、火を止める。
すぐに食べてもよいが、火を止めて3時間以上放置したほうが、味がしみておいしい。
たっぷりのお汁と共に
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
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