シルクロードの“炊き込みご飯”!! 「プロフ」

カテゴリー:食情報 投稿日:2016.09.18

プロフ、という米の炊き込み料理がある。

中央アジア一帯のシルクロードエリアでは非常にポピュラーで、家庭料理やカフェやレストランの定番メニュー。

ポロ、オシュなどとも呼ばれていて、ユーラシア大陸を広く見渡せばピラフ、プラーオ、ビリヤニ、パエリアなどの米料理とも親戚関係にある。

羊肉や玉ねぎ・にんじんなどを油で炒めた具材と洗った生米を一緒に炊く。

レシピは100以上あり、豆や干しぶどうを入れるもの、カズーという馬肉のソーセージをのせるもの、黄色いにんじんを大量に使うものなど、地方によって様々な特徴がある。

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しかしなんと言っても、プロフの本場はウズベキスタン。

直径1mはあるカゾンという大きな鍋で一気に炊き上げる調理方法は圧巻。

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米を炊くときに、大きな鍋に蓋をするかわりにお皿を何枚も敷き詰める。

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もともと、乾燥していて水が貴重な中央アジアでは、栽培に水がたくさん必要な米は貴重な食材だった。

だから、米を使った料理であるプロフは、冠婚葬祭や記念日などの特別な日の料理。

特別な日には、家族、親戚、ご近所さん、友人などなど、大鍋の中のプロフが空っぽになるほど、たくさんの人が集まる。

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「同じ釜の飯を食う」仲間のなんて多いことか。

プロフを炊く鍋が大きい理由は、人と人の繋がりが強くて広いものだから。

豊かな食文化は、豊かな人間関係が紡ぎ出すものでもある。

取材/文:市川亜矢子

 

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編集部
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