
ほうれん草がおいしくなる季節になりました。おひたしや和えものなど、いつもの菜物として親しまれているほうれん草ですが、今回はたっぷり使って、ほうれん草が主役になるスープを作ります。スープのベースには、じゃがいもと玉ねぎを使い、野菜の甘みと旨みをしっかりと引き出します。仕上げに加えるのは、軽やかな酸味が特徴のサワークリーム。クリーミーな口当たりの中に、ほどよい酸味がアクセントとなり、最後まで心地よく楽しめるメニューです。
ほうれん草のサワークリームスープの作り方
【材料】
・じゃがいも:200g
・玉ねぎ:200g
・ほうれん草: 400g
・サワークリーム:90g
・EXVオリーブオイル:大さじ1
・塩:小さじ1弱
・ブイヨン:600ml
・バター:10g
・黒胡椒
【作り方】
1./塩(分量外)を少々入れた熱湯でほうれん草を茹で、ザルに上げ、1~2cmの長さに切る。じゃがいもの皮をむき、薄切りにする。玉ねぎも薄切りにする。

後で攪拌するので粗めの薄切りでOK
2./鍋にEXVオリーブオイルを入れ、じゃがいもと玉ねぎを入れ、ソテーする。

焦げないよう留意してソテーする
3./じゃがいもと玉ねぎにEXVオリーブオイルがまわったら、ブイヨンを注ぐ。沸いたら弱めの中火にして煮る。
4./じゃがいもがヘラで割れるぐらいの柔らかさになったら、先のほうれん草を入れ、火を止める。すこし冷ましてから具材をフードプロセッサーで攪拌する。

攪拌は汁気が飛ばないよう留意する
5./サワークリームと、鍋から大さじ6ほどのスープをボウルに入れ、サワークリームとスープをよくなじませる。

ゴムベラなどでむらなくなじませる
6./サワークリームとスープを合わせたものを、鍋に戻し入れ、火にかけ、ふつっと静かに沸いてきたらバターを入れ溶かし、塩を入れ、味を調え黒胡椒を散らして出来上がり。

グリーンカラーが、食卓を華やかに
ハンガリーには、スピノートレヴェシュ(Spenótleves)という、ほうれん草とクリームにスパイスを使った伝統的なスープがありますが、今回のスープは、ほうれん草そのものの甘みと旨み、そしてサワークリームの軽やかな酸味をそえて、よりシンプルな味わいに仕上げました。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://kokookuda.com/)
四六変形判(厚さ0.9×横13.4×縦19.6cm)
192頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-48-2
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