春の息吹を感じさせてくれる食材、えんどう豆。
豆乳仕立てのスープにして作り置きすると、温スープでも冷スープでもおいしく、その日の気温や体調に合わせて飲むことができて重宝します。
えんどう豆には、ニンジンの約3倍の食物繊維が含まれています。また、体調を整える効果があるリジンという成分も豊富です。一方、豆乳に含まれているサポニンという成分には、血液中の余分な脂質を流し出す働きがあります。
気温の変化が大きい季節に、おすすめのレシピです。
えんどう豆の豆乳スープの作り方
野菜はえんどう豆のみ。豆乳と塩麹とバターの柔らかな甘味が、豆の風味を引き出してくれます。
粒々の食感を味わっていただきたいのですが、なめらかなほうがお好みの場合は、柔らかめにゆでて茶こしなどで漉(こ)してください。
【材料】
・えんどう豆:100g(さやから外した正味)
・豆乳:200ml
・水(ゆでる時に使用):100ml
・塩麹:小さじ1/2
・バター:5g
・こしょう:少々
【作り方】
1./小なべに水を入れて火にかける。沸騰したら、えんどう豆と塩麹をいれて弱火で煮る。
ひたひたの分量の水で煮る
2./えんどう豆を手でにぎりつぶせるくらいまで煮る。粒々した食感がお好きなら固めに、なめらかにしたい場合はさらに柔らかくなるまで煮る。
3./えんどう豆が柔らかくなり、水分がなくなってきたら、ミキサーかフードプロセッサーに入れる。豆乳とバターを入れて、攪拌(かくはん)する。
薄緑色のスープができる
4./粒々の食感がお好みの方は、こしょうで味を調えて、できあがり。粒々のない、なめらかな舌触りにしたい場合は、茶こしなどで濾してから、こしょうで味を調える。
温かくても冷たくてもおいしい
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。2021年、発酵ソムリエの資格を取得。