
「世界一ニンニクをおいしく食べる料理」と言われるのが、ヨーロッパとアジアの境にある国・ジョージアの「シュクメルリ」です。鶏肉をニンニクたっぷりのホワイトソースで煮込みます。ソースにコクがあるので、脂質が少ないむね肉でも十分おいしくいただけます。
ニンニクで免疫力アップ、乳製品で幸せホルモン分泌、さらに発酵食品の塩麹とサワークリームを使って腸内環境改善。三拍子そろったおいしいレシピなんですよ。
シュクメルリの作り方
鶏むね肉は大きめのひと口大で薄切りにすると、火が通りやすく食感も良くなります。塩麹をすりこんで肉を柔らかくし、旨味もアップ。
牛乳は沸騰させると分離するので、沸騰直前の火加減で煮ることがコツです。
【材料】
・鶏むね肉:300g
・サツマイモ:150g
・タマネギ:中1/2個(皮をむいた正味90gほど)
・塩麹:大さじ2
・薄力粉:大さじ2
・おろしニンニク:大さじ2
・オリーブ油:大さじ1
・バター:20g
・サワークリーム:100g
・牛乳:200ml
・とろけるチーズ:50g
・こしょう:少々
・刻みパセリ:適量
【作り方】
1./鶏むね肉を大き目のひと口大に薄切りにする。塩麹を全体にすり込んでおく。
2./サツマイモをきれいに洗い、汚れたり痛んだりしている部分は切り捨てる。大き目のひと口大に切り、水にさらしておく。
3./タマネギは横に薄切り、ニンニクはすりおろす。
4./2のサツマイモを耐熱容器に入れ、電子レンジ600wで2分加熱。串がスッと通るくらいでOK。固ければさらに加熱する。

材料を用意する
5./深めのフライパンにオリーブ油を入れ、弱火でおろしニンニクを炒める。1の鶏むね肉に薄力粉をまぶす。ニンニクの香りがたったら、バターを入れる。鶏むね肉を入れ、火を少し強めて、おろしニンニクをからませながら、鶏むね肉の両面の色が変わるまで炒める。

鶏むね肉を炒める
6./タマネギを入れ、しんなりして透明になるまで炒める。

タマネギをこのくらいまで炒める
7./4のサツマイモを入れる。サワークリームを入れて、混ぜながら溶かす。
8./サワークリームが溶けて全体にまわったら、牛乳を入れる。牛乳が温まったら、とろけるチーズを入れる。

とろけるチーズを入れる
9./沸騰直前を保って、チーズを溶かす。こしょうを振り入れて、味を調える。
10./器に盛って、刻みパセリを散らす。

ニンニクと乳製品の幸せな出会い
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
四六変形判(厚さ0.9×横13.4×縦19.6cm)
192頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-48-2
◎入手方法
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