
鍋物の恋しい季節がやってきました。和洋中、いずれに仕立ててもおいしい鍋の具をご紹介します。
「酒粕と塩麹で作る鶏ひき肉団子」。とても簡単に旨味たっぷりに仕上がります。冷凍できるので、たくさん作り置きし、タレの味を変えて別料理にすることも可能です。
どれもスープが絶品なので、〆にご飯を入れて雑炊をお愉しみください。
酒粕鶏ひき肉団子の作り方
酒粕と塩麹を電子レンジで加熱すると、酒粕が柔らかくなり、後の作業がやりやすくなります。つなぎの片栗粉や卵は使いません。味つけは塩麹とショウガと少量のしょうゆだけで十分です。
【材料】(団子6個分)
・鶏ひき肉:120g
・酒粕:20g
・塩麹:小さじ1
・すりおろしショウガ:小さじ1/2
・しょうゆ:小さじ1/2
・水:600ml
【作り方】
1./耐熱容器に酒粕と塩麹を入れ、ラップをかけて電子レンジ200Wで1分加熱し、酒粕を柔らかくしておく。

酒粕と塩麹をレンジでチン
2./ボウルに鶏ひき肉を入れ、よくこねる。粘りが出て、一つにまとまるまでこねる。

粘りが出てまとまるまでこねる
3./1の酒粕と塩麹を入れて混ぜる。酒粕がダマになっていたら、指でつぶしながら混ぜる。
4./すりおろしショウガとしょうゆを入れ、よく混ぜる。

全部を混ぜる
5./6等分する。指に水(分量外)をつけて、団子状にする。

6つの団子にする
6./お好みの野菜やキノコなどと共に、水600mlでゆでる。味つけは以下。
●洋風にする場合
1./鶏ひき肉団子と白菜の芯を、水600mlでアクをとりながらゆでる。白菜の芯が柔らかくなるころには、鶏ひき肉団子の中まで火が通っている。

火の通りにくい白菜の芯と煮始める
2./チキンブイヨンのキューブ2個(水600mlに合う量)と、白菜の葉、水菜を入れて煮る。ブイヨンが溶け、白菜の葉と水菜に火が通ったら、出来上がり。

洋風の味つけが新鮮
●和風にする場合
いつもの鍋料理に鶏ひき肉団子を加える。ポン酢タレに浸けて召し上がれ。
ゴボウなどを入れて、みそ仕立てにするのもおいしくいただけます。
●中華風にする場合
水600mlに鶏ひき肉団子と白菜の芯を入れて煮る。火が通ったら、顆粒鶏ガラスープ小さじ2を入れ、ゴマ油をかけまわす。
※酒粕にはアルコール分が含まれます。加熱しているのでアルコール分はとんでいますが、妊婦やお子様、運転する方は控えてください。
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
