
生姜と日本酒で下味をつけたえびに、小麦粉と卵をまとわせ、香り良く焼き上げた一品。韓国では、このような料理を「ジョン」と呼び、具材はえびのほか、肉や魚、野菜などさまざま。家庭料理からお祝いの席まで、幅広いシーンで親しまれています。
合わせるのは、酸っぱさの代表格・米酢を使った酢醤油だれ。米酢のさわやかな酸っぱさと醤油のコクが絶妙に調和し、さらに白ごまをたっぷり加えて香り高さもプラス。えびの甘みと旨みを、白ごま風味の酢醤油がいっそう引き立てます。
えびのジョン 白ごま香る酢醤油添えの作り方
【材料】
・むきえび:約200g
・青ねぎ:3本
・生姜:20g
・塩:小さじ1/2
・日本酒:大さじ1
・小麦粉:適量
・卵:1個
・油:適量
・白ごま:大さじ1/2
・米酢:大さじ1/2
・醤油:大さじ1
・ごま油:小さじ1
【作り方】
1./生姜をすりおろし、しぼって搾り汁を用意する。
2./青ねぎを小口切りにする。
3./えびを洗って水気をよく切り、バットに並べる。生姜の搾り汁・塩・日本酒を加えてなじませ、途中で上下を返しながら15分ほど置く。
えびに生姜と日本酒の風味をつける
4./白ごまをすり、米酢・醤油・ごま油と混ぜて酢醤油を作る。
すり白ごまたっぷりの、酢醤油たれ
5./えびに小麦粉をまぶす。
えびの両面に小麦粉を均一にまぶす
6./フライパンに油を入れて、熱する。
7./えびを溶いた卵にくぐらせ、両面を香ばしく焼く。
えびとたまごの香りが、漂ってくる
8./器にえびを盛り付け、酢醤油を添えて、青ねぎを散らし、出来上がり。
白ごま香る酢醤油をつけて、食べる
小麦粉と卵に包まれ、こんがりと香ばしく焼き上げたえびのジョン。口に運べば、ふっくらとしたやわらかさと、プリっとした食感が広がります。合わせる酢醤油には、すりたて白ごまをたっぷりプラス。すりごまにすることでえびによく絡み、香ばしい風味が重なり合い、えびの甘みと旨みを、酸っぱさがいっそう引き立ててくれます。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://kokookuda.com/)