
これから出回る夏の茄子は、秋の茄子よりも皮が厚く実が詰まっていて熱を加えても煮崩れしにくい特徴があります。その特徴を活かして、肉の焼き目をしっかりつけて香ばしいミートソースとこっくりとしたホワイトソースと溶けるチーズで挟むように重ねてラザニアにしてみましょう。
少し水気を出した茄子の水分を拭いて、オリーブオイルで両面を焼いた茄子を重ねて、茄子の美味しさを楽しめるひとしなです。
ミートソースの味付けには、玉ねぎ塩麹を使って旨味アップ!お好みでアルデンテに茹でたショートパスタを添えたり、フォカッチャなどのパンを添えて召し上がれ。
【材料】
◆ミートソース◆
・牛豚合いびき肉:400g
・玉ねぎ:1/2個
・にんにく:2片
・トマト水煮缶:1/2缶
・干し椎茸(大):2枚(戻し汁150ml)
・玉ねぎ塩麹:大さじ2
・塩:少々
・胡椒:少々
・オリーブオイル大さじ1
◆ホワイトソース◆
・バター:40g
・薄力粉:40g
・牛乳:500ml
・生クリーム:50ml
・茄子:3~5本
・溶けるチーズ:150g
・ショートパスタ:適量
味付けのポイントは玉ねぎ塩麹
1./ミートソースを作る。ひき肉には、塩小さじ1弱をふり、余分な水分を出しペーパータオルで軽く水気を切っておく。干し椎茸は、水で戻してみじん切りにする。戻し汁は、取っておく。玉ねぎは、みじん切りにする。にんにくは、縦半分に切って芯を除く。
2./フライパンにオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて、弱火で焦がさないように炒める。香りが出てきたら、にんにくを取り出してひき肉を入れて、あまり混ぜないように強火で焼く。肉から脂が出てきたら、ペーパータオルで軽く拭き取る。肉に焼き色がついたら上下を返し、両面に焼き色をつける。ひき肉は、ポロポロにほぐさないように焼く。
ポロポロに混ぜない
3./焼けたひき肉をフライパンの奥に寄せて、たまねぎを加えて中火にして炒める。肉からの脂と玉ねぎからの水分が出なくなるまで炒める。肉と玉ねぎをフライパンの奥に寄せて、手前にトマトの水煮を汁ごと加える。ひと煮立ちしたら全体を炒め合わせる。
全体を混ぜないで炒めていく
4./3に椎茸の戻し汁と椎茸のみじん切りを加えて、中火にして焦げ付かないように気をつけながら煮る。
5./4に玉ねぎ塩麹を加えて肉を粗くほぐし、にんにくも潰しながら、煮汁が半分ぐらいになるまで煮て、味をみて塩と胡椒で味を調える。火を止めて、冷ましておく。
玉ねぎ塩麹を加えて煮る
6./ホワイトソースを作る。鍋にバターを入れて弱火で溶かし、溶けたら薄力粉を加える。焦げ付かないように木べらで混ぜながら炒める。粉をしっかりと炒める。牛乳を少し温め(人肌程度に)少しずつ加える。牛乳を加えた時によく混ぜて粉と牛乳がなじんだら、さらに牛乳を加えるように混ぜながらなじませていく。牛乳を何回かに分けて加えて全体に混ぜながらトロリとなるまで煮る。なめらかになったら、味をみて塩で味を調える。最後に生クリームを加えてこっくりとしたホワイトソースの出来上がり。
なめらかなホワイトソース
7./茄子は、5~7mm程度に薄く切り、全体に塩をふって10分ほど置く。出てきた水気を拭いて、フライパンにオリーブオイル(分量外)を加えて、色よく茄子の両面を焼く。
茄子には塩をふる
両面を色よく焼く
8./耐熱皿に5で出来上がったミートソースを薄く敷き、その上に7で焼いた茄子を並べ、6のホワイトソースを上にかけ、溶けるチーズも散らす。ミートソース、焼いた茄子、ホワイトソース、溶けるチーズの順番で3回ほど同じように層を作って耐熱皿に入れる。一番上には、溶けるチーズがくるようにする。
順番に層を作るように入れる
一番上は、溶けるチーズ
9./オーブンは、200℃に予熱で温めておく。オーブンの天板に8の耐熱皿をのせて、15~20分ほど焼き、表面が香ばしく焼けたら出来上がり!茹でたショートパスタを添えて、めしあがれ!フォカッチャなどのパンを添えても美味しい。
こんがり美味しい茄子ラザニア
ショートパスタを添えて
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。