
新茶の季節。古茶は残っていませんか? 古くなると風味が落ちてしまいますので、早めに料理で使いましょう。
お茶には、リラックス効果が期待できるテアニン、老廃物や毒素を排出する各種ビタミンなどが豊富です。眠気を覚ますカフェインもあるので、朝は、シャキっとしていいのですが、夜はご注意くださいね。
使った材料でキャベツの佃煮も作ります。捨てる物がないエコレシピです。
煎茶がゆとキャベツの佃煮の作り方
昆布と本枯れかつお節で出汁を取ります。使った昆布とかつお節と煎茶でキャベツの佃煮を作ります。
キャベツの佃煮は、以下の工程の3、6、7です。
【材料】
・煎茶:小さじ1/2
・昆布:2g
・本枯れかつお節:3g
・水:300ml
・薄口しょうゆ(煎茶がゆ用):小さじ1/2
・ご飯:200g
・キャベツ:100g
・酒:小さじ1
・濃い口しょうゆ(キャベツの佃煮用):小さじ2
【作り方】
1./昆布を長さ1.5センチほどの細い千切りにする。
昆布を切る
2./小鍋に水と昆布を入れ、弱火にかける。沸騰するまで煮る。
昆布出汁をとる
3./2で沸騰するまでの間に、キャベツを千切りにしておく。
4./2の水が沸騰したら、本枯れかつお節と煎茶を入れて、ひと煮立ちさせる。網じゃくしで、濾(こ)す。
煎茶出汁をとる
5./4で濾した煎茶出汁を小鍋に戻す。ご飯を入れ、弱火で火を通す。お好みの固さで火を止め、薄口しょうゆを入れて混ぜる。器に盛る。
煎茶がゆの出来上がり
6./5でご飯を温めている間に、フライパンに3のキャベツと4で濾した昆布、本枯れかつお節と煎茶を入れ、強火で炒める。キャベツがしんなりしたら、酒を入れる。
油や水は使わずに炒める
7./6の水分がなくなってきたら、濃い口しょうゆを入れて、混ぜる。
煎茶がゆに梅干しをトッピング
他に、柴漬けやぬか漬けなどのお漬け物がよく合います。
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。