
豆腐、油揚げ、納豆、豆みそ、どれも大豆由来です。大豆のやさしい旨みをしっかり楽しむ「納豆汁」は季節を問わず、日々の献立に役立ち、山形県の郷土料理としても知られています。すり鉢で納豆をよくすりつぶし、出汁に馴染ませて作りますが、今回は、包丁で叩き、すり鉢がなくても作れる納豆汁にしてみました。
豆みそで作る納豆汁の作り方
【材料】
・木綿豆腐:1/2丁
・油あげ:1枚
・納豆:50g
・絹さや:適量
・出汁:5カップ
・豆みそ:70g
【作り方】
1./木綿豆腐を1cmほどのさいの目切りにする。
2./油揚げを熱湯に通し、油抜きをし、1cmほどのさいの目切りにする。
木綿豆腐と油揚げはほぼ同じサイズに
3./納豆を包丁で細かくなるまで叩く。
包丁で叩くうちに、粘りも出てくる
4./絹さやのすじを取り、熱湯に塩を入れ、さっと茹で、粗熱を取り、斜め半分に切る。
5./鍋に出汁を入れ、温める。
6./続いて、1の木綿豆腐と2の油揚げを入れる。
ふつふつと出汁をひと煮立ちさせる
7./出汁が沸いてきたら、3の納豆を溶くように入れ、続いて豆みそを、味噌こしを使って溶き入れ、火をとめ、4の絹さやを入れる。器に盛り付け、出来上がり。
納豆を入れてからは沸かしすぎない
大豆の旨みがじんわりと
納豆汁は、おかずが足りないな、というときにも重宝する食べごたえのある汁ものです。風味付けに一役かっている絹さやも豆のさや。豆づくしの滋味深い味わいの納豆汁、定番の汁ものとして楽しんでいただけますように。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://kokookuda.com/)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
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