
日々のごはんの箸休め、ひじきの煮物を梅風味で仕上げます。和食は醤油や味噌などの発酵調味料を使ったものが多いなかで、梅干しの酸っぱさが加わることで、食卓の味わいにバリエーションが加わります。
ひじきの梅風味の作り方
【材料】
・芽ひじき:25g
・油あげ:1枚
・れんこん:約80g
・出汁:3/4カップ
・砂糖:大さじ1
・醤油:大さじ1と1/2
・日本酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・梅干し(小梅):4個
【作り方】
1./ボウルに芽ひじきと水を入れ、15分ほど置いたのち、熱湯でさっと下茹でする。
水は芽ひじきがかぶるほどの分量に
2./油あげを熱湯に入れ、油抜きをし、細切りにする。
3./れんこんの皮をむき、薄切りにし、酢水(分量外)につける。
れんこんの食感がよいアクセントに
4./梅干しの種を取り除き、たたく。
梅干しの酸っぱさが味を引きしめる
5./鍋に出汁、砂糖、醤油、日本酒、みりんを入れ、沸いたら1の芽ひじきと2の油揚げを入れる。
箸で混ぜながらコトコトと煮る
6./10分強で味見をし、芽ひじきに味が入っていたら、3の水気をしっかり切ったれんこんを加える。1分ほどしたら4の梅も入れ、なじませ、火をとめる。器に盛り付けたら出来上がり。
ごはんやお弁当のおかずなどに重宝
今回は、口当たりもやさしく、味の入りもよい、芽ひじきを使っています。その形が鹿の尾の姿に見立てられていることから、「鹿尾菜の梅風味」とも呼んでいるひとしなです。
寒さのなかにも、梅の花や福寿草など、小さな春の足音を見つけるのが楽しい今の時期、そんな心持ちからよく作るひじきの梅風味です。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。