
小田巻き蒸しとも、苧環(おだまき)蒸しとも、表記される「おだ巻き蒸し」。
大きめの茶碗蒸しの中にうどんを入れ込んだもので、大阪発祥と言われています。
かつては卵が高級品だった時代、卵を使ったおだ巻き蒸しはハレの日のご馳走料理として親しまれていたようです。
アツアツの茶碗蒸しの中にアツアツのうどん、寒い冬には食べたくなる献立のひとつです。
おだ巻き蒸しの作り方
【材料】(2人分)
・卵:1個
・出汁:100ml
・塩:小さじ1/4
・淡口醤油:小さじ1/4
・みりん:小さじ1/4
・うどん(ゆで):約90g(約1/2袋)
・むきえび:6尾
・かまぼこ:4切
・椎茸:2個
・みつば:適量
【作り方】
1./卵をよく溶き、出汁を入れ、よく混ぜたのち、塩、淡口醤油、みりんを入れ、さらに混ぜる。
混ぜる時泡が立っても問題なし
2./うどんを茹で、ザルにあげ、バットに移し、醤油(分量外)を少々まわしがけ、余分な醤油を捨てる。
下味をつけるため醤油洗い
3./むきえびに背ワタが残っていたら取り除き、日本酒(分量外)をまわしがけ、余分な日本酒は捨てたのち、下茹でする。
4./かまぼこを7~8mmほどの幅に切り、2等分にする。
5./椎茸の汚れをおとし、軸を切り、4等分に切る。
6./みつばを洗い、2cm長さに切る。
7./蒸し器の湯を沸かす。
8./2のうどん、3のえび、4のかまぼこ、5の椎茸、すべて等分ずつ、器に入れる。
一番底にうどんそれ以外は適宜配置
9./8の器それぞれに、1を同量ずつ注ぎ、蒸し器に入れる。
写真は1人分、注いでから蒸し器へ
10./蒸し器の上に菜箸を二本置き、その上にぬらした布巾をかけ、蓋をし、1分ほど強火にする。
布巾の端は、すこし折り蓋の上へ
11./火を強めの中火に落とし、さらに9~10分ほど蒸し、卵がかたまったら、器がとても熱いので気をつけながら取り出し、仕上げに6のみつばを散らし出来上がり。
たっぷりみつばを添えるのがお薦め
アツアツのうどんや具材を、ハフハフしながらいただきます。出汁の旨みたっぷりの玉子がまとったうどんは格別です。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
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