九州以外の方は、九州で刺身を食べる際についてくる醤油がトロッとして甘いのにびっくりするかもしれません。今回は、脂がのったブリやマグロにはぴったりな「九州甘口醤油」を作ります。
なぜ九州に甘味の強い醤油があるのかについては、気温が高くなるほど人間は甘いものが欲しくなる傾向があることから、他の地域より気温の高い九州で、醤油もより甘味が強いものが好まれた、という説があります。
また、長崎の出島を通じて砂糖が九州にもたらされ、高価ではあったものの砂糖を入手することができたため、醤油に入れるようになったとも言われています。
九州甘口醤油を自作して、九州料理を味わうのも楽しいものです。
「九州甘口醤油」の作り方
九州甘口醤油は濃口醤油に砂糖を入れて甘味を出したものなので、砂糖の量を調整してお好みの甘さにすることができます。
作り方はごく簡単、刺身醤油以外に炒め物や煮物、もつ鍋や博多ラーメンの味付けにも使えて大変便利です。
【材料】
・醤油:50ml
・本味醂:25ml
・ザラメまたは三温糖:大さじ1
【作り方】
1./鍋に本味醂とザラメまたは三温糖を入れて煮立て、砂糖を溶かしながらアルコールを飛ばす。
2./1の火を止め、醤油を入れて冷まして出来上がり。保存容器に入れて冷蔵庫に入れておけば1か月以上は保存可能。
脂ののったカンパチの刺身にバッチリ
(文責・編集部)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。