発酵バターと醤油で春野菜を炒めるレシピをご紹介したところ「おいしかった!年中使える料理も教えて」というお声をいただきました。ありがとうございます!
和洋の代表的な食材である醤油と発酵バターとは、相性抜群の名コンビ。
今回は種類が多く、1年を通して出回っているイカを使いましょう。
冷えてもおいしいので、お弁当のお惣菜に使えるほか、ビールやお酒のおつまみに嬉しい一品です。
発酵バターと非発酵バター
バターには発酵バターと非発酵バターがあります。欧米では圧倒的に、発酵バターがポピュラー。
というのは、バターは旧約聖書に出てくるほど古い食材ですが、保存技術のない時代、放っておけば発酵します。洋食の発達と共に、発酵バターは長い年月、欧米人の食生活を支えてきました。
日本では、バターが普及した頃には保存技術が進化していたので、非発酵バターが主流になったといわれています。
発酵バターは、非発酵バターよりもお値段が高めですが、芳醇な香りと深いコクがあります。有塩バターに比べて塩分量も少なく、乳酸菌の働きによって腸内環境を整えるという、うれしい効能も。
イカは、冷凍食品やボイルした物を使うお手軽バージョンでも大丈夫です。
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【材料】
・イカ(今回はスルメイカを使用、冷凍やボイル物でもよい):1パイ(150g)
・発酵バター:20g
・酒:大さじ1
・醤油:大さじ1
・おろしショウガ:5~10g(お好みで加減してください)
・おろしニンニク(なくてもよい):少々
旬のスルメイカ
【作り方】※冷凍品やボイルしたイカを使用する場合は2から始めてください。
1./イカをさばき、大きな吸盤は切り落としておく。皮をむいて、食べやすい大きさに切る。
新鮮なイカはプリプリしている
2./フライパンにバターを入れて火にかけ、バターが溶けたら1のイカ、酒、おろしショウガ、お好みでおろしニンニクを入れて炒める。
汁をかけながら炒める
3./イカの透明度がなくなって白色になったら、醤油をまわしかけて、味をしませる。
イカとバターと醤油の香りに食欲満開
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。