焼き魚で筆者が最も好きな「幽庵焼き」を、旬を迎えるブリで作ります。
醬油やみりん、日本酒と柑橘の香りをそえた焼き魚は、香りよし、味よし、冷めても美味しい優れもの。おかずとしてはもちろん、おせちとしても活用できるひとしなです。
ブリの幽庵焼きの作り方
【材料】
・ブリ:2切
(幽庵地)
・醤油:大さじ1
・みりん:大さじ1
・日本酒:大さじ1/2
・黄柚子:1/4個
(以下はフライパンで焼く場合)
・油:適量
・日本酒:適量
・水:適量
【作り方】
1./黄柚子の皮をむき、白い部分を削ぐ。チャック付き保存袋に、黄柚子の皮と果汁、幽庵地の調味料を入れる。
柚子の皮も搾るようにし袋へ入れる
2./ブリの切り身を1の幽庵地に入れ、2時間ほど漬ける。
余分な空気を入れずに袋を閉じる
3./2のブリを魚焼きグリルでこんがり焼き、器に盛り付け、お好みでさらに黄柚子の皮を散らして、出来上がり。
醤油やみりんの焼き色もごちそう
焼きたても冷めても美味しい幽庵焼き
(フライパンで焼く場合)
4./フライパンに油を少々入れ、2のブリを焼く。
5./片面が焼けたら、表裏を返し、日本酒と水を同量比で合わせたものを入れ、フタをし、蒸し焼きにする。
6./両面に焼き目がついたら、器に盛り付け、お好みでさらに黄柚子の皮を散らして、出来上がり。
醤油の旨み、みりんのコク、柑橘の爽やかな酸っぱさがまとったブリの幽庵焼きは、焼いてるときにただよう香りも格別です。今回は黄柚子を使っていますが、橙もよく合います。お手もとに入る柑橘でお試しください。
しっかりとした味付けの献立がならぶおせちの中で、柑橘の香りただよう幽庵焼きはさわやかさをそえてくれる味わいとしても重宝します。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
◎入手方法
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