長崎・佐世保の郷土料理ひとつとして親しまれている「レモンステーキ」があります。戦後、佐世保のアメリカ海軍基地の影響で生まれた料理と言われていますが、今回は、そのレモンステーキをごはんのおかずとしても合うように、ステーキというほどの大きさではない薄切り牛肉を使い、火入れも簡単な作り方になっています。醤油風味とレモンの爽やかさとが共存したソースをからめた牛肉は格別。主菜として、お酒のおともとしても、とても重宝するメニューです。
牛肉のレモンソース焼きの作り方
【材料】
・牛肉の薄切り:150g
・玉ねぎ(小さめのもの):1/2個
<レモンソース>
・レモン(小さめのもの):1/2個
・醤油:大さじ1
・みりん:大さじ1
・砂糖:小さじ1
・にんにく:1/2かけ
・バター(無塩):10g
・黒胡椒:お好み
【作り方】
1./玉ねぎをすりおろす。
2./牛肉に1のすりおろした玉ねぎをまとわせ、15分ほど置く。
牛肉をおろした玉ねぎでマリネする
3./<レモンソース>の醤油、みりん、砂糖を合わせる。
砂糖を、しっかりと溶かしておく
4./<レモンソース>のレモンを薄切りにし2枚用意、残りのレモンは果汁を搾る。にんにくをすりおろす。レモンの搾り汁とおろしにんにくを3に混ぜる。
5./フライパンにバターを溶かし、2の牛肉をさっと両面焼き、4のレモンソースをまわしがける。
強火で一気に、香ばしく焼き上げる
6./レモンと醤油の香ばしい風味が漂ってきたら、牛肉を器に盛りつける。フライパンに残った玉ねぎにさらに火を入れ、牛肉にかけ、4の輪切りのレモンを添える。お好みで黒胡椒もどうぞ。
食べるときに輪切りのレモンも搾る
醤油の甘じょっぱい味に、レモンのキリっとした酸味が加わることで味わいを引き締めます。美味しく作るポイントは、コクを出してくれるバターを用い、強火で一気に仕上げること。ごはんがすすむメインディッシュです。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)