例年、9月の初めから東北地方では「芋煮会」のシーズンに入ります。この地方では昔から川原などで里芋を煮て食べる風習があり、特に山形県では盛んに芋煮会が開かれ、この季節の風物詩になっています。今年は残念ながらコロナ禍でどこも自粛ムードですが、こんな時はおうちごはんで芋煮会を開きませんか。実は、芋煮は本場山形県では庄内地方と内陸地方で味付けと具材が大きく違うのです。長年どちらが美味しいか論争になっていますが、これは好みの問題。どちらも作って食べ、お好みを選んでみてください。今回は内陸地方の芋煮をご紹介します。
山形県内陸地方の「醤油と牛肉の芋煮」の作り方
内陸地方の芋煮は、醤油ベースで牛肉を使います。少し甘めの味付けが里芋と牛肉にとても合います。〆にはうどんを入れると、最後まで美味しくいただけます。
【材料】
・里芋:むいた状態で400g
・牛肉:300g(小間肉でも何でも)
・こんにゃく:1枚
・ごぼう:1/2本
・長ねぎ:1本
<出汁の材料>
・昆布出汁:1.2ℓ(水に出汁昆布10cmを入れておいたもの)
・日本酒:1/4カップ
・本味醂:1/3カップ
・醤油:1/3カップ
・砂糖:大さじ2
材料を用意
〆用
・うどん:適量
【作り方】
1./里芋は洗って皮をむき、一口大に切って2~3分茹でてから水でぬめりを取るように洗う。この下処理をすると出汁が濁らない。
芋を下茹でする
洗ってぬめりを取る
2./ごぼうはささがきにして水に10分浸けてアクを抜く。長ねぎは斜め切りにしておく。
3./こんにゃくはアク抜き済みであれば手で一口大にちぎっておく。アク抜き済みでなければ3分程度ゆがいておく。
4./牛肉は一口大に切っておく。
5./鍋に出汁の材料をすべて入れ、火にかけて煮立たせる。
6./牛肉を入れ、アクが浮いたら取りながら3分ほど煮る。
7./長ねぎ以外のすべての材料を6に入れて、柔らかくなるまで中火~弱火で煮込む。
長ねぎ以外を入れて煮込む
8./具材が煮えたら長ねぎを入れてさっと煮て出来上がり。
長ねぎを入れてさっと煮る
芋煮を食べ終わったら、〆にうどんを入れてさっと煮るとおいしい芋煮うどんができます。
うどんもイケる!