金沢の郷土料理に「治部煮」(じぶに)があります。その名の由来は人名からとも、煮る際に「じぶじぶ」と音がするからとも伝えられています。鴨肉や鶏肉をそぎ切りにして片栗粉をまぶし、出汁で煮る料理です。肉にまぶした片栗粉が肉の旨味を閉じ込め、汁にもとろみがついてアツアツのままいただける、冬にぴったりの料理です。金沢では特産の「すだれ麩」を入れますが、今回はしいたけとタラの芽を合わせました。
「鶏の治部煮」の作り方
タラの芽の代りに、せりや小松菜、ホウレン草などを合わせると色味がきれいです。
【材料】(2人分)
・鶏モモ肉:1枚
・生シイタケ:適量
・タラの芽:4個程度
・日本酒:少々
・生わさび:少々
<煮汁>
・鰹出汁:200ml
・醤油:大さじ1
・本味醂:大さじ1と1/2
・塩:小さじ1/2
【作り方】
1./鶏モモ肉はそぎ切りにし、塩少々(分量外)と日本酒をふる。
2./しいたけはいしづきを取って、小さいものならそのまま、大きければ半分に切る。
3./タラの芽は下の袴と固い部分を包丁で削る。
4./煮汁の材料をすべて鍋に入れ、煮立てる。
5./1に片栗粉をまぶしてから、2と一緒に4に入れて中火で煮る。
鶏肉に片栗粉をまぶす
鍋で鶏肉と椎茸を煮る
6./5に火が通ったら、3を入れてさっと煮て出来上がり。器に盛り、最後にわさびをのせる。
冬のアツアツおかず!
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