最盛期を迎えている桃。おいしいうえに、神様にさえなった果物です(関連記事をお読みください)。
日本では柔らかく甘味の強い桃が好かれているようですが、ヨーロッパでは固くて甘くない桃を使うスイーツ「コンポート」が人気です。
「コンポート」を作るには、まず桃を美しく切ることから。桃の切り方と「コンポート」のレシピをご紹介します。
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柔らかい桃の切り方
1./桃をよく洗う。包丁を、桃のみぞから種に当たるまで入れる。みぞに沿って一周、切りまわす。
種に沿って包丁を一周させる
2./切れ目の入った桃を左右の手に持ち、ねじって、半分ずつにする。
3./種を取り、皮をむく。まな板に、中身のほうを下にして置く。放射状に切る。
放射状に切る
固い桃の切り方
「柔らかい桃の切り方」の工程1でねじれなかった固い桃は、以下のようにして切ります。
1./包丁を、桃のみぞから種に当たるまで入れる。適当な厚みの放射状で、ヘタ部から底まで、切る。包丁は種に当たるまで入れること。
包丁で切り出す
2./切った部分を、慎重に取り出す。取り出した桃の皮をむく。
3./種を残して、次々に放射状に切り、皮をむく。
桃のコンポートの切り方
固い桃を使ったほうが煮崩れしないため、調理がしやすく、仕上がりを美しくすることができます。
皮は柔らかくなるので食べられますが、気になるようでしたら、煮た後にむいてください。
【材料】
・桃:1個
・レモン果汁:少々
・白ワイン:50ml
・ハチミツ:10g
【作り方】
1./桃を、放射状に切る。皮はむかない。
2./レモン果汁を全体に振りかける。
3./鍋に白ワインとハチミツを入れ、強めの弱火にしてハチミツを溶かす。
4./ハチミツが溶けたら、2の桃を並べ置く。蓋をして煮る。
白ワインで煮る
5./時々、蓋を開けて、アクを取り、上下をひっくり返す。フツフツと泡が立つ状態で、焦げないように注意しながら10分ほど煮る。火が強いようなら、弱くする。
6./桃がとろりとして、煮汁がほとんどなくなったら出来上がり。皮はそのまま食べられるが、あら熱が取れた段階でむいてもよい。
煮汁をかけて召し上がれ
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。