【全国発酵食カタログ】函館に塩辛の名品あり!

カテゴリー:発酵食品全般 投稿日:2016.03.30

3月26日北海道新幹線が開業しました! 今、函館の食に注目が集まっています。なかでもイカは函館を代表する水産物(毎年、イカ祭りも開催〔毎年10月の第1週の土・日予定〕)。そのイカの街、函館に塩辛の名品がありました!!

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木樽仕込のいか塩辛(180g税込み540円)

 

木樽(きだる)仕込みの塩辛

小泉センセイ(当サイト総合監修・東京農業大学名誉教授)によると「函館に塩辛造りに命をかけている男がいる。小田島水産(創業大正3年)という会社の3代目、小田島隆さんだ。この塩辛会社のこだわりは、全国にほとんど他例のない木樽(桶)仕込みの塩辛であることで、仕込み蔵に入ると昔ながらの古い木樽が何十とあって、そのひと樽には塩辛がたっぷりと仕込んである。今の時代、桶や樽はほとんど使われなくなり、探し出すにも苦労するほどだというのに、ここへ行くと樽だらけである」

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直径約1mの木樽が並ぶ

 

桜色の塩辛

「国内産のスルメイカを主原料に使用し、創業以来使い続けている木樽にこだわっております。プラスチック樽では決して出せない独特の旨みと風味があります。仕込んだ翌日に出荷出来る塩辛が多いなか、小田島水産ではさばいたイカを一日塩漬けし、木樽で熟成させ1週間。その間微生物の活動を助けるため、毎日数回、棒を突き攪拌(かくはん)作業をして空気の入れ換えをしています。最初、白っぽい色が、だんだん桜色に変わり、発酵が進むと味わいもどんどん深くなります」(小田島隆社長)

 

「実に塩馴(しおな)れがよく、味に丸みがあり、奥の深い風味をもっていることで、そのうえ、何といってもそこに昔の香りが残っていることである。そして、神秘なほどの桜色。熱い飯の上に、まぶすようにして食うと、飯の甘みにその深いうまみがからみついて、食の欲はどうにもとまらない、真のうまさを持った塩辛だ。もちろん日本酒にもよく合う」(小泉センセイ)。

塩辛は各地にありますが、名品の名にふさわしい木樽仕込み塩辛を召し上がれ!

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かんずり入いか塩辛(120g税込み756円)

 

●商品の購入は市内のスーパーやデパートなどのほか、ホームページ(http://odajimasuisan.com/

問い合わせ先:小田島水産食品株式会社

Tel:0138-22-4312

Fax:0138-26-6570

 

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編集部
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