かずの子といえば、お正月のおせちのイメージが強いのですが、この春北海道留萌市の子どもたちが一斉にかずの子を食べる機会があり、好評だったといいます。メニューは、かずの子のサラダ。キャベツやハムにかずの子をマヨネーズと酢で和えたもの。
子ども達に地元の味を
北海道留萌市はかずの子の加工が盛んで、国内の塩数の子の生産量の約半数を占めています。ただ、食生活の変化の影響などにより、年々消費が減っているといいます。また、高級食材のかずの子だけに、地元の子どもたちにとっても食べる機会が多くはありませんでした。
留萌市特産のかずの子
そこで、留萌市では、留萌水産物加工協同組合の協賛のもと市内の全小・中学校でかずの子を給食として出し、子どもたちにおいしさを知ってもらおうとしたものです。北海道水産物加工協同組合連合会が今年から5月5日を「かずの子の日」と制定したことに合わせ、4月27日に教職員の分も含めて全1700食が提供されました。
「留萌市は、国内で一番の数の子の生産地です。子どもたちに『留萌にはかずの子があるんだ』と誇りに思ってもらおうと、実施しました」(留萌市地域振興部経済港湾課)
市の給食センターで、かずの子を使ったメニューを検討した結果、今回は子どもたちにも馴染みやすいマヨネーズ味のサラダになりました。次回のかずの子給食は秋頃の予定。市では今後も年に2 回のペースで数の子の給食を実施する計画だといいます。
留萌のゆるキャラKAZUMOちゃん
※「かずのこの日」/子どもたちの健やかな成長を願う子どもの日に、子孫繁栄の縁起物であるかずの子を食べて、あらためて両親に感謝する日本の食文化を広めるのを目的として制定されたもの
※トップ写真は「かずの子サラダの給食」