秋鮭や冬野菜がおいしい季節になってきました。そこで北海道の郷土料理、たっぷり野菜と秋鮭でオホーツク漬けを作りましょう。漬け物といってもボリュームとコクがあり、色味も大変美しいので、食卓の立派な主役になるほどです。
「オホーツク漬け」の作り方
オホーツク漬けは手間がかかりそうな感じがしますが、実は野菜を切ることと簡単な下処理をすれば、あとは積み重ねて漬けるだけ。難しいことはありません。また、鮭はスモークサーモンでも代用できます。
【材料】
・キャベツ:5〜6枚
・白菜:3〜4枚
・人参:1/2本
・大根:5cm程度
・生姜:ひとかけ
・トラウトサーモン(刺身用)またはスモークサーモン:100g
・だし昆布(なるべく薄めのものが良い):20cm程度
・米麹(なくてもよい):50g
・塩:水の重さの3%
・水:500ml
・漬物器またはボウルなど漬物ができる容器と重し(ペットボトルなど)
【作り方】
1./キャベツは芯の部分を切り取っておく。白菜は4等分に切る。
2./大根は皮をむき、2mmぐらいの薄さに切る。人参と生姜は皮をむき、千切りにする。
3./ポリ袋に水を入れ、塩を溶かし、その中に切った野菜と昆布を入れて冷蔵庫で一晩寝かしてしんなりさせる。
4./刺身用の鮭を薄く切り、塩をうすく振ってザルなどに入れ、冷蔵庫で一晩しめる。その後、ペーパータオルなどで水気を取っておく(スモークサーモンを使う場合はこの手順は省略し、作り方5に進んでください)。
5./米麹をぬるま湯に15分程度浸けてふやかし、ザルに上げて水を切る。
6./漬物器の底にキャベツ、次に白菜、大根、人参、鮭、米麹、昆布と重ねたら、再びキャベツから繰り返す。重ね終わりはキャベツの方がしっかりする。重ね終わったら、野菜を浸けておいた塩水を少し入れる。
7./漬物器で圧をかける。ボウルであれば、1ℓ程度のペットボトルで重石をする。なるべくぺちゃんこになるようにして、2〜3日冷蔵庫で漬ける。
8./形が崩れないようにひっくり返し、包丁で切って出来上がり。
鮭の脂が適度に回ったコクが絶妙
(文責・編集部)
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