米麹は身近になってきましたが、実は米の銘柄まで明記されている米麹は多くありません。そこで、米麹を自分の好きな銘柄米で自作してみませんか?ご飯でおいしい米なら、米麹もきっとおいしいはず。米はアミロースの含有量が多いササニシキやアキタコマチなどがおすすめですが、それ以外の品種でも問題はありません。
ここでは、手近にあるものを工夫して麹室を作り、米麹の出来上がりまでの工程を2回に分けてご紹介します。今回は“簡易麹室”作りです。
麹が出来上がるまで手間をかけると、麹が生きているのを実感できます。
“簡易麹室”を作ろう
材料はどれも入手しやすいものです。発泡スチロールの箱はスーパーや鮮魚店でももらうことができます。手頃な箱が入手できなければクーラーバッグや紙製の米袋でも代用できます。
【材料】
・ふた付きの発泡スチロールの箱やクーラーバッグ、またはクラフト紙製の米袋(A)
・(A)に入る小さめの段ボール箱(缶ビール箱、ミネラルウォーターの箱など)
・温度計(100円ショップで購入可。湿度計が付いているとなお可)
・使い捨てカイロ大2~3個(ミニサイズの場合は2個で大1個分に相当)
・保温用毛布
・タオル
【作り方】
1./段ボール箱をカッターで横半分に切断する。片方はそのまま、もう片方は箱の立ち上がっている四辺を切り取って、板状にする。片方は米を載せる受け皿として、この板はカイロの熱を分散させるためのカバーとして使用する。
2./発泡スチロールの箱に、(1)カイロ→(2)タオル→(3)カバー→(4)受け皿→(5)温度計を置いて、ふたを少しだけずらして閉め、保温用毛布で包む。これで1時間程度置いて、30℃以上40℃未満になることを確認しておく。温度が低ければ(2)のタオルを取り出し、高ければ(2)のタオルを2枚にするなどで調整し、“簡易麹室”の完成です!
(1)の状態。よくわかるように、写真ではカイロは袋から出していない。
(2)の状態。
(3)の状態。
(4)と(5)の状態。40℃を超えると麹菌がダメになるので注意!
米袋を使う場合は、受け皿を米袋の中に入れ、保温用毛布を広げて、その中心にカイロ、その上にタオル、その上に受け皿の入った米袋を置いて、保温用毛布で包む。
明日は実際の米麹作りの記事を紹介します!