こんにちは。発酵美容家のザイマリです。“テンペ”はインドネシア発祥の大豆を使った発酵食品で、東南アジアでは400年以上も食されてきた歴史ある伝統食です。
通常、納豆は納豆菌で発酵させるのに対し、テンペはハイビスカスやバナナの葉などにいるテンペ菌 (クモノスカビ)で発酵させており、強い癖や匂いはなく、大豆の香りとホクホクの栗のような味わいが特長です。
白い菌糸で覆われているテンペ
最近ではテンぺ菌が販売されており自作する方も増えてきていますが、小泉センセイ自身もテンペを作ろうとして納豆になってしまった経験があり「両方とも大豆で出来ていてテンペ菌は30℃が適温。しかし空気中には納豆菌が40℃以上で集まってくるので、温度コントロールやノウハウが必要」と語っています。
“テンペのフムス”の機能性
中東の伝統的なハラール食“フムス”は、宗教的な理由から肉を食べない人の大事なタンパク源として古くから食べられてきましたが、近年世界中でダイエット食としても注目されています。
通常、ゆでたヒヨコ豆(ガルバンゾ)を潰し、練りごま、ニンニク、オリーブオイルなどを加えペースト状にしたものです。ヒヨコ豆の代わりにテンペを使うことでビタミンB群や必須アミノ酸が豊富になり、食物繊維は納豆の2倍補うことができ、抗酸化作用においては納豆よりも強く、生活習慣病予防にも効果的です。
ゆでたヒヨコ豆に比べ水分量が少ないので、豆乳を少しずつ加えながらお好みの固さまで調整してください。
【材料】(2人前)
・テンペ:100g
・練りごま:大さじ2
・オリーブオイル:大さじ1
・レモン汁:小さじ1
・にんにく:1片
・豆乳:大さじ2〜
・塩:少々
【作り方】
全てフードプロセッサーに入れペースト状になるまで攪拌する。固ければ豆乳を大さじ2〜徐々に増やし、お好みの固さになったら塩で味を整える。
冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。
パンや野菜とご一緒にどうぞ
ザイマリ/完全紹介制食育エステティックサロンオーナー。エステティシャン歴12年。企業や団体への講演やセミナー講師・執筆業・食育指導など多岐に渡り活動中。