凍える夜は、家に眠っている洋酒を使って温かい飲み物を作ってみませんか? リラックスタイムにぴったりのお酒の飲み方を世界から集めてみました。「かぜを引きそうかな」というときや、身体を芯から温めたいときに嬉しい5つ。材料は、香辛料や果物など、家にあるものばかりの簡単レシピです。
マザグラン〜アルジェリアより〜
アルジェリアの街マザグランでの戦闘(1840年)のなか、傷ついた兵士を癒すために生まれたと言われる飲み方です。ひと口、ふた口と飲むうちに、力が湧いてくるような深い味わいです。
【材料】2杯分
濃く淹れたコーヒー:200ml
赤ワイン:80ml
砂糖:小さじ4
レモンスライス:2枚
シナモンスティック:2本
【作り方】
1./赤ワインを温めておく。
2./耐熱カップに砂糖を小さじ2杯ずつ入れコーヒーを注いで溶かす。
3./2に1を加え、レモンスライスを浮かべ、シナモンスティックを添える。
ホットバタードラム〜イギリスより〜
バターとラム酒の香りがふわりと立つお酒。温かいカクテルの定番ですが、イギリスでは、かぜの引きはじめによく飲まれています。
【材料】2杯分
ラム酒:60ml
角砂糖:2個
バター:角砂糖と同程度の大きさ2かけ
熱湯:適宜
【作り方】
1./耐熱のカップに角砂糖を1個ずつ入れ、熱湯を少し注いで溶かしておく。
2./1にラム酒を入れて熱湯を注ぎ、軽く混ぜる。
3./2にバターを浮かべる。
4./カップはあらかじめお湯で温めておくとよい。
エッグノック〜ヨーロッパより〜
栄養ドリンクとしても飲まれている甘いお酒。かぜをひいたときの定番でもあるヨーロッパ版卵酒。ブランデーの量はお好みでどうぞ。
【材料】2杯分
牛乳:340ml
ブランデー:60ml
卵黄:2個
砂糖:大さじ3
シナモンパウダー:適宜
【作り方】
1./卵黄に砂糖を加え、白っぽくなるまですり混ぜる。
2./小鍋に1を入れ、牛乳を少しずつ加えてよく混ぜる。
3./2を弱火にかけ、かき混ぜながら加熱する。しばらくするとトロリとしてくる。
4./フツフツ泡がわき始めたら火からおろし、ブランデーを加える。好みでシナモンパウダーをふる。
ホットビール〜ドイツより〜
ビールの本場、ドイツやベルギーでは、冬場はビールを温めて飲むのが珍しくないといいます。りんごの香りと酸味がほのかに加わり、やさしい味わいに。
【材料】2杯分
ビール:500ml
りんご:1/2個
砂糖:大さじ2
シナモンパウダー:少々
クローブ:2粒
【作り方】
1./りんごは4つに切り、7mm程度にスライスする。
2./小鍋に1とビール、砂糖、シナモンパウダー、クローブを入れ、弱火にかける。
3./沸騰直前まで熱して、器に注ぐ。
ホットワイン〜ヨーロッパより〜
イタリアやフランス、ドイツなどヨーロッパ各国で飲まれている風味豊かなワイン。こちらもかぜのときの定番です。ちなみにホットワインは和製英語。
【材料】2杯分
赤ワイン:400ml
オレンジ:1/2個
はちみつ:大さじ2
シナモンスティック(※1):1本
クローブ:1粒
※1:シナモンパウダー少々でもよい
【作り方】
1./オレンジは皮をむいて2つに切り、7mm程度にスライスする。
2./小鍋に1と赤ワイン、はちみつ、シナモンスティック、クローブを入れ、弱火にかける。
3./沸騰直前まで熱して、器に注ぐ。
※トップ写真はマザグランです