JR北海道の森駅(森町)の名物駅弁で、全国の物産展でも人気を集める「いかめし」が真空パックになって発売されました。北海道新幹線の開業に合わせたもので、駅弁は賞味期限が1日でしたが、真空パックにすることで3ヵ月に延びました。「北海道土産として名物の味を広く楽しんでもらいたい」そうです。
真空パックの「いかめし」は、駅弁「いかめし」を製造・販売する「いかめし阿部商店」が、道内の駅や空港、土産物店などで発売を始めました。そのままでも美味しく食べることができますが、付属の容器に入ったタレをかけてレンジで温めると、イカの水分が保たれて軟らかく仕上がるそうです。「真空パックでも、出来立てを食べるようなライブ感のあるいかめしをつくりたかった」と同社の今井俊治社長(68)。
駅弁としてだけではなく、全国の百貨店などでの北海道物産展で、新鮮なイカにコメを詰めて大がまで炊き上げ、代々伝わる「秘伝のタレ」で味付けする実演販売が人気です。実演販売では作り手によってタレの甘さやこくが微妙に変わりますが、真空パックでは均一の味にしたそうです。
今井社長は「ふっくらとして、しっかり味がしみた、伝統のいかめしを手軽に味わってもらえたら」と話しています。777円(税込み)。問い合わせは同店(01374-2-2256)へ。