福岡県福津市で、玄界灘で獲れた活きのよいマダイを鯛茶づけにして楽しむ「ふくつの鯛茶づけフェア」が始まりました。今年で6回目で、市内の19店舗が参加して6月30日まで開かれます。
玄界灘に面する同市では古くからマダイの漁が盛んで、福間漁港はかつては県内でも有数のマダイの水揚量を誇ったそうです。漁師めしとして始まったという鯛茶づけは、地元の名物料理として親しまれてきました。伝統の鯛茶漬けの味を広く知ってもらい、後世に伝えていこうとフェアは始まったそうです。
玄界灘で獲れた新鮮なマダイを使い、各店舗のこだわりの調理法で、お茶かだし汁をかけて、ご飯とともに振舞うのがきまりです。特製のタレにつけたマダイの刺身にゴマダレでアクセントをつけたお茶づけのほか、中華料理店では、鯛塩ラーメンと鯛めし焼きおにぎりのお茶づけのセット、西洋料理店では、ドリア風のご飯に黒ゴマ味噌で香ばしく焼いた切り身を載せたものなど、各店のこだわりと工夫が楽しめます。価格は800円から会席コースの2,160円まで。
また、福津市在住で人気漫画「クッキングパパ」で知られる漫画家のうえやまとちさんが考案した「ふくつ新・鯛茶づけ」も一部店舗で提供されるそうです。
各店を巡るスタンプラリーもあります。市地域振興課の担当者は「マダイ以外にもおいしい魚が味わえますし、きれいな海や古い町並みも楽しめます。この機会にぜひ足を運んでいただけたら」と話しています。問い合わせは福津市観光協会(電話番号0940-42-9988)へ。