屋久島とともに日本初の世界自然遺産に登録された白神山地。青森県南西部から秋田県北西部にかけて広がる世界最大級のブナの原生林の恵みに育まれた山や海、里の旬の食材を味わってほしいと、青森県弘前市の7店舗で、新たにおもてなし料理の提供が始まりました。関係者は「食と自然と、豊かな白神の恵みを堪能していただければ」と期待をかけています。
白神山地は1993年に、屋久島とともにユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。人の影響をほとんど受けていないブナの原生林を中心とした広大な山林には、その手付かずの雄大な自然に触れようと毎年、多くの登山客らが訪れています。
「白神めぐみ寿司」は、その白神山地や津軽平野、日本海に育まれた旬の食材を生かし、新たな地元の「食のブランド」をつくろうと弘前市と、市内の割烹店やレストランが企画しました。
その時々で最も美味しい食材を伝統の技法で振舞う「寿司」のイメージをふくらませ、各店が和洋の趣向をこらした創作料理のコースです。ウド、フキ、タラノメなどを使った山菜豆腐やリンゴの冷製スープ、日本海で獲れたウニ、ヤリイカ、スズキ、ヒラメの創作握りずし、地元産の牛や豚、鶏肉を使ったグリルなど、各店が腕によりをかけた料理が並びます。季節ごとに食材やメニューは変わるそうです。
コースの一例「ポワンルージュ」
企画した実行委員会の担当者は「津軽でなければ食べられない旬の食材を美味しく食べていただけるように、各店が創意工夫を尽くしたおもてなし料理です。白神山地などの青森の豊かな自然とあわせて楽しんでいただけたら」と話しています。弘前市のねぷた祭り、青森市のねぶた祭りと、津軽はこれから夏祭りの季節を迎えます。
一人6000円(税込み)で、各店とも事前の予約が必要になります。市内7店舗のほか、8月末まで、ホテルメトロポリタンエドモンド(東京・飯田橋)、ホテルメトロポリタン丸の内(東京駅)、ホテルメトロポリタン高崎(群馬県)、ホテルニューグランド(横浜市)でも提供されます。問い合わせは白神めぐみ寿司実行委員会(0172-31-2136)へ。
「白神めぐみ寿司」webサイト:http://h-tekuteku.com/shirakamimegumisushi/index.php