「気象病」という言葉をよく耳にします。温度、湿度、気圧といった気象の変化が原因で自立神経が乱れ、体調不良に陥る病です。
この時季、自律神経を整える食事を摂り入れましょう。おすすめの食材ナンバー1は豚肉! タンパク質が筋肉や臓器など人の体を作り、ビタミンB群が代謝を良くするとされています。
2回にわたって「包丁いらずの豚肉料理」をご紹介します。豚肉とたっぷりの野菜、味つけは発酵調味料。
1回目はタマネギ麹で味つけする「豚肉の野菜炒め」です。
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豚肉の野菜炒めの作り方
まずタマネギ麹を作ってください。関連記事を参考に新タマネギでなくても大丈夫です。気温の高い今の時季なら、3日ほど出来上がります。
今回のレシピは、豚肉を炒めている間に次の食材の準備をし、足し入れて炒めるという手順のお手軽料理。栄養価とおいしさは格別です!
万能調味料「タマネギ麹」
【材料】
・豚肉:200g
・おろしショウガ:大さじ1
・タマネギ麹:大さじ3
・おろしニンニク(無くてもよい):1片
・モヤシ:1袋
・チンゲンサイ:1袋
・マイタケ:1パック
・酒:大さじ2
・オリーブ油:大さじ2
・しょうゆ:大さじ3
【作り方】
1./フライパンにオリーブ油、豚肉、おろしショウガ、ダマネギ麹、お好みでおろしニンニクを入れ、酒を振りかけて、中火にかける。
まず豚肉を炒める
2./時々、底から全部の材料を混ぜ、焦げないようにする。炒めている間に、モヤシをザルに入れて流水で洗う。豚肉の色が変わったら、モヤシを入れて炒める。
3./次に、チンゲンサイを洗い、手で茎と葉とにちぎって分ける。火が通ったら、チンゲンサイの茎を食べやすい大きさにちぎってフライパンに入れて炒める。葉の部分は取り置く。
チンゲンサイの茎をちぎって入れる
4./マイタケを食べやすい大きさに手で引き裂いてフライパンに入れ、焦げないように、底から全部の材料を混ぜ炒める。
5./フライパンの材料に火が通ったら、3のチンゲンサイの葉を食べやすい大きさにちぎって入れ、さっと火を通す。
チンゲンサイの葉は炒めすぎない
6./しょうゆをかけまわして入れ、全体を混ぜて、火を止める。
包丁いらずの栄養豊富な一品
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。