
ミルフィーユとは、ミル(mille=千)、フィーユ(feuille=葉)で「千枚の葉」という意味です。パイ生地を重ねてクリームなどをはさんだスイーツをお好きな方も多いでしょう。
薄切り肉を重ねてミルフィーユカツにすると、肉の繊維などを叩く必要もなく、ほわほわの柔らかい食感になります。
チーズ卵液をくぐらせたイタリア料理の「ピカタ」を、薄切りロースのミルフィーユにしてみませんか。冷めても柔らかくておいしい豚肉料理です。
ミルフィーユ仕立ての豚肉ピカタの作り方
塩こしょうは少量でOKです。小麦粉で肉汁を閉じ込めているので、とても美味しく出来上がります。火が強くなって焦がさないようにご注意ください。
【材料】
・豚肉ロース薄切り:10枚(約200g)
・塩こしょう:少々
・小麦粉:適量
・卵:1個
・粉チーズ:大さじ
・オリーブ油:大さじ2
【作り方】
1./豚肉薄切りを5枚重ねたものを2個、用意する。両面に塩とこしょうを少々振っておく。
薄切り肉を重ねて塩こしょう
2./小麦粉をまぶし、余分な粉は振るい落とす。
小麦粉をまぶす
3./卵を溶く。粉チーズを入れてよく混ぜる。
チーズ入り卵液を作る
4./フライパンにオリーブ油を入れ、火を点ける。
5./3のチーズ卵液に、2の豚肉をくぐらせて、4のフライパンで炒める。中火にして、きつね色になったら、ひっくり返して火を少し弱める。肉の中までしっかり火を通す。
肉の層が柔らかくて美味
●お弁当やホームパーティーには
上記工程1で、豚肉を3つに切り分けます。その後の工程は同じです。
焦げないように火を通す
ホームパーティーなどの場合は、お好みでケチャップを添え、パセリなどを飾ってみてください。冷めても柔らかくて美味しいので、高評価の一品です。子どもにも喜ばれ、アルコールにも合います。
ホームパーティーでも高評価
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。